...その番頭がお得意先を廻りにゆくと云って家を出たなり...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...お得意先に御不便なこともあろう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...さてお得意先へも洋酒販売のことを披露すると...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...然し私は話の次手(ついで)にお得意先の二...
太宰治 「虚構の春」
...殊に自分のお得意先をとられたくないようで...
太宰治 「虚構の春」
...小槌屋は平素お得意先の奥様やお嬢様にこんな風な物言いをする男ではないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...高間医院は小谷にとつて多少のお得意先でもあつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...御贔屓(ごひいき)さまに有難う存じまする」大切なお得意先と見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お得意先で持てること...
中里介山 「大菩薩峠」
...恥を話さなけりゃあわからねえ――道庵のお得意先に...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵お得意先の別嬪さんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...お得意先を廻るといふのが口實...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「私は本所のお得意先から預かつて來たお金が三十兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大店(おほだな)のお勝手をお得意先に回つて歩く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分で横浜のお得意先きなども始終まわっていたが...
堀辰雄 「花を持てる女」
...二三の地方のお得意先きに貸し放しになっている所があるから...
堀辰雄 「三つの挿話」
...ところが盗られたとおもった金はお得意先で碁のお相手をはじめ碁盤の下へ置き忘れてきたので...
正岡容 「我が圓朝研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??