...内務省の情報部を預るお役人だと思っていた木村なる人物が夢のように消えてしまったのである...
海野十三 「暗号数字」
...老婆は博士をえらいお役人とでも思ったのか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...知らせを受けて飛んできた財務管理局のお役人たち...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...「普請方のお役人が帰(いに)よる」と云う声が聞えた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...お役人のようなのが来ても黙っていなさい...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱり家にいたのかい」「ムクがお役人に噛みついている間に...
中里介山 「大菩薩峠」
...お役人がそうしてくれるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...無論妾は見た訳ぢやないけれど、お役人達は、たしかに貴方のお作の神聖な力に打たれたのよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...「お役人に申しませうか」「いや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お役人に粕臭(かすくせ)え酒をおごつちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「その賄賂を受けたお役人はどうなりました」平次は重ねて訊きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お役人樣、――相生(あひおひ)町の佐奈屋のお孃さんが、こんなひどい目に逢ひました、どうぞ惡戯者(いたづらもの)をつかまへて下さい」舷(ふなばた)に立ちはだかつて、乳母(ばあや)さんらしい肥(ふと)つちよの中年女はわめくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お役人とは思はなかつたな……」亭主も少し酒を飲んだ...
林芙美子 「浮雲」
...そこへお役人がきて結婚式を挙げます...
三浦環 「お蝶夫人」
...お役人へ密告してやろうかしら? それにしても...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...高級のお役人、親王様と言われて、優美に、高雅な生活をしていらっしゃる方を対象としていても、こちらに資格がなくてはつまらないものよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人しらべに城下からお役人がみえている...
山本周五郎 「失蝶記」
...守口へ行けば川番所のお役人がいるで」客は口々にこう囁(ささや)いて生唾(なまつば)をのんでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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