...なお平常の事務に関しても精(くわ)しく記載しておいて...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...お平の長芋(ながいも)などゝ悪口が出さうだが...
内田魯庵 「犬物語」
...とうとう天下をお平らげになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...なお平中は未練がましく襖の際に耳を澄まして隣室のけはいを窺(うかゞ)ったりした...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...なお平気で彼の眼の前に曝してる半裸体の...
豊島与志雄 「月明」
...ウェリントンは不安ではあったがなお平然として馬にまたがり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アンジョーラよりなお平然たる者があるとすれば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし談話はなお平生(へいぜい)と変りがなかったので...
永井荷風 「梅雨晴」
...「おお平次を呼べ」縄付の娘を仲間部屋に伴(つ)れ込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今度は蜘蛛男の菊治がやられたそうですね」「おお平次か...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんなお平(ひら)の長芋(ながいも)が良いんでせう」「腹を立てるなよ八...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お平らに」藤波は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...尚お平凡な会話が続いた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...彼らの一部はなお平静を持したが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それから御膳を頂いて(ホラお平(ヒラ)にパンなんかのっているようなお膳)それからお墓へ詣り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...霊魂を天にかえしながらもなお平気で敵を睨みつける者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それからあとのお平(ひら)や煮つけなぞを...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...ところが今一人はこれと反対に歯の根も合わぬような震え声で――「美……美紅姫……が……お平常着(ふだんぎ)のままで……寝台(ねだい)の中で……コ...
夢野久作 「白髪小僧」
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