...予もあわてて初対面の挨拶お定まりにやる...
伊藤左千夫 「浜菊」
...――お定まりの書き置きだ! 娘は青木の家に帰つたのだ...
犬養健 「愚かな父」
...お定まりのカケ焔焼(えんせう)で烟(けむり)を出すなんか古い...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...『綾子さんもお身(からだ)がお定まりになってようございましたね』仕方なく...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...中にはお定まりの伝書鳩が一羽入っていて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...お定まり、夫婦約束という惚(ほ)れ具合で、おかみさんになっても字が出来なければ困るでしょう、というので「いろは」から「一筆しめし参らせそろ」を私がお手本に書いて若太夫に習わせるといった具合...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...太った人にはお定まりの...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...太つた人にはお定まりの...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...しかしそれはたいていいつもお定まりの虫食い本を通して見た縁起沿革ばかりでどこまでがほんとうでどこからがうそかわからないもののような気がする...
寺田寅彦 「相撲」
...それが昔からのお定まりですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...どうしても改心しないものだからお定まりの拷問がどこでも始まりました...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...明治時代は二尺八寸がお定まり...
長谷川時雨 「きもの」
...明治時代は二丈八尺がお定まり...
長谷川時雨 「きもの」
...街道といえばお定まり...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...ゆえにこれを万葉学者がお定まりの様にいっている麦門冬なるヤマスゲ...
牧野富太郎 「植物記」
...それからはお定まりの...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そしてその人民に対してお定まりの布告をした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これにはお定まりの賄賂(わいろ)が充分とどいていること...
吉川英治 「新・水滸伝」
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