...昔クリスマス・イーヴにはお定まりの一皿であつた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...予もあわてて初対面の挨拶お定まりにやる...
伊藤左千夫 「浜菊」
...――お定まりの書き置きだ! 娘は青木の家に帰つたのだ...
犬養健 「愚かな父」
...―――世話格子(ごうし)で下手を仕切ったお定まりの舞台装置を見ると...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...太つた人にはお定まりの...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...しかしそれはたいていいつもお定まりの虫食い本を通して見た縁起沿革ばかりでどこまでがほんとうでどこからがうそかわからないもののような気がする...
寺田寅彦 「相撲」
...お定まりらしいお世辞を言ったりした...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...これがこういう場合にお定まりであるようにいろいろに誤解され訛伝(かでん)されている...
寺田寅彦 「春六題」
...昨日のポルチエーが側へ来て人の顔を見つめて顔をゆがめてそうして肩をすぼめて両手の掌(てのひら)をくるりと前に向けてお定まりの身振りをした...
寺田寅彦 「二つの正月」
...どうしても改心しないものだからお定まりの拷問がどこでも始まりました...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...お定まりの金が無い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鍵屋ア』といふお定まりの褒め言葉が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一件の刻限はお定まりだ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...こういう宿屋ではお定まりのいろんな料理...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...自分の友達に否応なしに撮(つま)み出されるのがお定まりなのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お定まりの衣紋流し...
山本笑月 「明治世相百話」
...材料はお定まりの湯婆(ゆば)と豆腐と生麩(なまぶ)...
山本笑月 「明治世相百話」
...これにはお定まりの賄賂(わいろ)が充分とどいていること...
吉川英治 「新・水滸伝」
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