...お土産を買つて來て下さいツて...
石川啄木 「札幌」
...お土産にちょうだいよ...
海野十三 「空襲下の日本」
...進駐軍(しんちゅうぐん)の将兵たちがお土産に買ってかえる絹地の日本画を家でかいているのであった...
海野十三 「一坪館」
...「さあ、お土産です...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...おくみはおかみさんのお土産のハンケチ包みを持つてゐた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お土産をそこへ出す積りで席を立つた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...をばさまからいゝお土産(みや)をお戴きになつたのをお言ひなさいましよ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...3おととい、同室の西脇(にしわき)つくし殿が、いよいよ一家内の都合でこの道場を出る事になって、ちょうどその日がマア坊の公休日とかに当っているのだそうで、それで、つくしをE市まで送って行く約束をしたとか、その前の日あたりからマア坊は塾生たちに大いにからかわれて、お土産をたのむ、とほうぼうから強迫されて、よし心得た、と気軽に合点々々していたが、おとといの朝早く、久留米絣(くるめがすり)のモンペイをはいて、つくし殿のあとを追っていそいそ出かけ、そうして午後の三時頃(ごろ)、僕たちが屈伸鍛錬をはじめていたら、こいしい人と別れて来たひとらしくもなく、にこにこ笑いながら帰って来て、部屋々々を廻(まわ)って約束のお土産を塾生たちにくばって歩いていた...
太宰治 「パンドラの匣」
...お土産として灘の生一本...
種田山頭火 「其中日記」
...お土産はうるか一壺とさくら餅一包...
種田山頭火 「其中日記」
...お土産(みや)があるなンぞ書いてありましたわ」「そう? おそい――ねエ――もう――もう何時? 二時だ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼は大きなお土産袋を貰つて帰つた...
外村繁 「打出の小槌」
...皆にお土産の甘納豆をふるまっている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お土産(みやげ)に...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...沢山お土産をくれましたけれど...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...今までに持ち込んで来たお土産の分量だって...
夢野久作 「少女地獄」
...「もう遅いですからお土産は明日にして...
横光利一 「旅愁」
...お土産を難有(ありがた)う御座んした...
若山牧水 「姉妹」
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