...お品(しな)は二三日(にち)此(この)來(かた)もう切干(きりぼし)も切(き)らなければならないと自分(じぶん)が口(くち)について云(い)つて居(ゐ)たことを思(おも)ひ出(だ)して...
長塚節 「土」
...「お品(しな)、大丈夫(だいぢやうぶ)だとよ、夫(それ)から我慢(がまん)して確乎(しつかり)してろとよ」勘次(かんじ)は病人(びやうにん)の耳(みゝ)で呶鳴(どな)つた...
長塚節 「土」
...「勘次(かんじ)さん」お品(しな)は又(また)喚(よ)んた...
長塚節 「土」
...お品(しな)の死(し)は卯平(うへい)をも痛(いた)く落膽(らくたん)せしめた...
長塚節 「土」
...お品(しな)は漸(やうや)く商(あきなひ)を覺(おぼ)えたといつて居(ゐ)たのはまだ其(そ)の夏(なつ)の頃(ころ)からである...
長塚節 「土」
...はたで見ている私の方が気が詰まるようでございます」お品は涙ぐましい眼を落して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手人がお品さんに見せようと思って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何かと評判のあった男が皆んな指をくわえて取残されているんだから」「親分」不意にお品が口を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お品さんは浪花屋の天水桶へ目印の栞(しおり)を書いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お品さんが私に頼み――へエ――それは珍らしいネ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お品さんが男だつたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中に居るはずのお品が見えなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「どこでしょう」とお品...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お品と平次と、廊下でハタと顔を合せて、無言のまま庭に飛降りると、ガラッ八の八五郎が、庭の灯溜(ひだま)りを指さして、もう一度爆発しそうな声を、一生懸命に噛み殺しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎はお品と一緒に石原町まで驅(か)け付けてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...煙草(たばこ)の粉が付いてゐるやうですが」助け舟を出してくれたのはお品でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりお品は良くありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お品は帯を猫じゃらしに振りながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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