...四十年後の今なお古老の口から聴く事が出来...
石原莞爾 「戦争史大観」
...黒い背広のお古にズボンだけは新しさの目立つカーキ色の乗馬用をはいて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...他人のお古(セカンドハンド)の著物と同様に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...なお古典主義の芸術の中に生きている...
中井正一 「美学入門」
...吉田磯吉親分の名はなお古い人たちや...
火野葦平 「花と龍」
...そして某新劇團のお古だと言はれる...
堀辰雄 「水族館」
...その日は、私は二三日前或る友人の送ってくれた、そのお古の、すこし小さくて私の体によく合わない、高等学校の制服をちょこんと着ていたし、おまけに空気銃などを肩にしていたので、そんな私の後姿がいかにもその娘に滑稽(こっけい)に見えそうでならなかった...
堀辰雄 「三つの挿話」
...しらずしらずにまたお草紙のお古を小さく切り...
正岡容 「小説 圓朝」
...お話が古くなっていけないというので墨水(ぼくすい)師匠などはなるたけ新しい処を伺うような訳ですが手前の処はやはりお古い処で御勘弁を願いますような訳で...
正岡子規 「煩悶」
...輝が今に母さんのお古を頂けるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今でもなお古見岳(こみだけ)であり...
柳田国男 「海上の道」
...そういう中でもなお古い頃の民族信仰の名残が見つけ出されるということは...
柳田国男 「海上の道」
...おらのお古でよかったら使うがいいべさ...
山本周五郎 「青べか物語」
...子供たちの着ている物はみな誰かのお古で...
山本周五郎 「季節のない街」
...その手はお古い...
吉川英治 「私本太平記」
...はや時勢に副(そ)わぬお古い頭となっておる...
吉川英治 「新書太閤記」
...もうだいぶお古いレコなんですぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なお古人の易行(いぎょう)には及ばないのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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