...「お初に(といってちょっと頭を下げた)二人とも美しいねえ」そういって貞世の顔をちょっと見てからじっと目を愛子にさだめた...
有島武郎 「或る女」
...「大統領閣下お初にお目に懸ります...
薄田泣菫 「茶話」
...「―――お初にお目に懸ります...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...お初にお目に掛かった日から...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...お初にお目にかかりやす...
直木三十五 「南国太平記」
...お初にお目にかかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...娘のお初に注ぎかけられることになるのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おめえの枕上に、ついじきに立ってやるから、――こうした家の、裏口を、あけ閉(た)てすることなんぞは、お初に取っては、苦でもない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...が、お初に取っては、今夜、この役者の宿で、こんな密話を聴こうとは全然予期していないことだ、思いもかけぬ物語だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お初に寄り添うと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...女賊お初にたぶらかされ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お初には母のそつのなさがどうにも我慢がならない...
矢田津世子 「神楽坂」
...その恩義というのを母自身の口から喧ましくきかされてきたお初にとっては何かにつけてこの恩義が(しがらみ)になっている...
矢田津世子 「神楽坂」
...お初には自分から取りのけるということが出来ない...
矢田津世子 「神楽坂」
...これがお初には一向に面白くない...
矢田津世子 「神楽坂」
...お初には大して父親への執着がなく...
矢田津世子 「神楽坂」
...おっ母さんのかねがねの念願はお初に金持ちの旦那をとらせて小料理屋か待合でも出してもらって...
矢田津世子 「神楽坂」
...こう指をつかえて……お初に……と言いはりましたんだっせ...
吉川英治 「紅梅の客」
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