...「お初に(といってちょっと頭を下げた)二人とも美しいねえ」そういって貞世の顔をちょっと見てからじっと目を愛子にさだめた...
有島武郎 「或る女」
...お初にお目に懸(かか)りまする...
泉鏡花 「婦系図」
...その三代目璃寛のお初については哀れな逸話が残つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...「―――お初にお目に懸ります...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...お初にお目に掛かった日から...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...お初にお目にかかりやす...
直木三十五 「南国太平記」
...お初にお目にかかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...美濃の関ヶ原でお初にお目にかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お初にお目にかゝります」入口から見透しの六疊ににじり入つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘のお初に注ぎかけられることになるのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お初にお目にかかったとも思われませぬが――」そこの引戸に手をかけていた役人は...
本庄陸男 「石狩川」
...おめえの枕上に、ついじきに立ってやるから、――こうした家の、裏口を、あけ閉(た)てすることなんぞは、お初に取っては、苦でもない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お初に寄り添うと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お初には母のそつのなさがどうにも我慢がならない...
矢田津世子 「神楽坂」
...……お初におめにかかります」「ああそうだろう...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...こう指をつかえて……お初に……と言いはりましたんだっせ...
吉川英治 「紅梅の客」
...『……お初に』は...
吉川英治 「紅梅の客」
...あの有名な」「お初にお目にかかります」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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