...「坊やはいゝ子だからおとなしくしてお姐ちやんと待つてお出でよ...
鈴木三重吉 「桑の実」
...何でこんなところへかけてお置きになるの?」お二人はおくみが戴いた画の前に立つてお出でになる...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お出でになってもまるで兄妹(きょうだい)かなぞのように思っているんですもの」と章坊の枕を直してやる...
鈴木三重吉 「千鳥」
...(二十一二日頃まで待つてお出で...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...行つて見てお出でよ」かの女は出て行つたが...
田山録弥 「山間の旅舎」
...『今日お出でになるでせう...
徳田秋聲 「媒介者」
...「度々こちらへお出でですか...
豊島与志雄 「微笑」
...こっちいお出でよ――よう...
直木三十五 「南国太平記」
...とうとうお江戸構いとやら聞きましたが思掛けない今時分どうして此処(ここ)へはお出でなすった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...それならどんな事をしてお出でになるか...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...大久保にお出で下され...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...あんな事をなさるから」「モウ悪戯(いたずら)しないからお出でと云えば」「厭」「ヨーシ厭と云ッたネ」「真個(ほんと)か...
二葉亭四迷 「浮雲」
...此処をお出でになるより外はあるまい...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...……」「……あゝ、お出でよ...
牧野信一 「円卓子での話」
...心の中にお出でたなと怖々ながら内へ這入り...
正岡容 「我が圓朝研究」
...「わたくしについてお出でにならねばお命を頂きまするぞ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...直ぐにも只今の御名誉地位をお振り棄てになって私を救いにお出でになるようなことがありはしまいかしら……...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...いつでもお二人でこの家にお出でになるのですねえ」「いいえ……あの……一緒には居ないのでございます」と女はすこし顔を上げた...
夢野久作 「暗黒公使」
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