...堂にお供物の赤飯でもありはしないか...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...お墓のまわりへ人を生きながら埋(う)めてお供(とも)をさせるならわしがはじまりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...妹は父のお供で行つたりして能には馴染みがあつた...
中勘助 「能の見はじめ」
...この女性のお供をする義務は断じてない...
中里介山 「大菩薩峠」
...大名方のお供の大勢集まるところへ首を突込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「嬢(じょっ)ちゃんのお供をして...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...奥方様のお供をして...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...長谷川さんが何も知らずにお供餅(そなえもち)と林檎など持って来られたので...
三浦環 「お蝶夫人」
...宮のお供をして相当な数の客が来ることを考えてお置きください...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしは自分のお供の中の最も卑しい者にまで慣れ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あなたも殿さまのお供で国許へお帰りになりますわね...
山本周五郎 「百足ちがい」
...涌谷さまはじめお供の人々の...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「お供つかまつる...
吉川英治 「私本太平記」
...お供の人影なども増していた...
吉川英治 「私本太平記」
...思うところへお供(とも)をしよう」「この痴(し)れものが」と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...俺がお供をして阿波へ帰(けえ)ろうという人なんだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...一体、お供をしてとは、誰のお供をして来たんですか」「ご勅使、大原卿(おおはらきょう)の、供の内に加わって、後月(あとげつ)から参っているが、ご逗留(とうりゅう)が永いので、吾々は毎日欠伸(あくび)だ」「嘘ばかり云っている」お菊ちゃんは、騙(だま)されない...
吉川英治 「松のや露八」
...ぜひお供して行かっしゃれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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