...あんな不思議(ふしぎ)な浦島太郎(うらしまたろう)のお伽噺(とぎばなし)に作(つく)り上(あげ)げたのでございましょう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...何だかお伽噺(とぎばなし)でも聞かせて貰っている様で...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...お伽噺(とぎばなし)のような気がした...
太宰治 「パンドラの匣」
...それでいてお伽噺(とぎばなし)の世界じみた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まるでお伽噺にきくやうな永い歴史をかけたたたかひがあつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...今日のブルジョア哲学プロパーさえが、抑々非(又反)技術的範疇に基づいていたのであるから、「制度学」的に又「儒教」的に資本制を越えて時代を遡るこれ等の国粋的哲学や東洋民族的アジア哲学、又アジア的関税をかけた欧州哲学が、お伽噺のように、又玩具のように、超技術的な範疇に基づいたものであらざるを得ないということは、無理からぬことだろう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...少くとも子供たちにはお伽噺の代りになろう...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...そういう……お伽噺じゃあいけませんか...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...お伽噺(とぎばなし)で聞いたように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...或いはお伽噺(とぎばなし)の国の話である物語を聞くことの...
中里介山 「大菩薩峠」
...ストラヴィンスキーの出世作でお伽噺(とぎばなし)の舞踊劇だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...実際今村はお伽噺(とぎばなし)の王子のように幸福であった...
平林初之輔 「犠牲者」
...多くのお伽噺の勇士の身を...
牧野信一 「毒気」
...何となくお伽噺めいてゐる見たいだけれど...
牧野信一 「南風譜」
...それこそ架空のまゝにお伽噺の中で結末をつけたと同様な仕儀に立至つてゐるらしく思はれました...
牧野信一 「船の中の鼠」
...まるでお伽噺の小人国の燐寸のやうなその眼玉が...
三好達治 「測量船拾遺」
...――これらを我々はお伽噺と呼び得ぬであろうか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...お伽噺としてのこの作の様式は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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