...小波の無邪気な筆が恋物語よりはかえってお伽噺に適していたはその頃から見えていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...故郷はお伽噺(とぎばなし)の画の一頁のように...
海野十三 「三人の双生児」
...まるでお伽噺だ」驚歎した警部が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...フランス革命の時にジャコバン党のブルジョワが言いふらしたこのお伽噺のために...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...お伽噺の世界の着物を着て...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...お伽噺(とぎばなし)のごとく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「まるでお伽噺(とぎばなし)に出てくる神様みたいなことを言ったんだね」と画家の友人は私に言うのだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...お伽噺(とぎばなし)だ...
太宰治 「正義と微笑」
...遠いお伽噺(とぎばなし)の国の中に在るように思われ...
太宰治 「燈籠」
...」「そうだまあお伽噺だ...
豊島与志雄 「好意」
...千万になろうと、十億になろうと、お伽噺だったら、構わないじゃありませんか...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...お伽噺を空想しているのか!あの生れたての...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...それも今では「お伽噺」に変つてゐる...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...いつの間にか彼女も微々たる「お伽噺」の端役に変つてゐた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...多くのお伽噺の勇士の身を...
牧野信一 「毒気」
...何となくお伽噺めいてゐる見たいだけれど...
牧野信一 「南風譜」
...お伽噺のお姫様のやうにお前の髪の毛を飾るための鏝なのだ...
牧野信一 「武者窓日記」
...作り事とお伽噺(とぎばなし)のほか愛しない...
三木清 「人生論ノート」
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