...二十六 詩形お伽噺(とぎばなし)の王女は城の中に何年も静かに眠つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...最(もつと)も卑近(ひきん)なるはお伽噺(とぎばなし)となり...
伊東忠太 「妖怪研究」
...小波がお伽噺に筆を染めたのは随分古い事で...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...お伽噺(とぎばなし)の中では...
海野十三 「海底都市」
...話が少しお伽噺(とぎばなし)みたいだね」と...
海野十三 「火星探険」
...まるで昔のお伽噺(とぎばなし)に出てくるような大海蛇そっくりである...
海野十三 「太平洋魔城」
...共産主義の怪物のお伽噺と對抗すべき時機が熟してゐること...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...ただのお伽噺(とぎばなし)ではないんですからね」成る程...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...子供の読むお伽噺にもある...
田山録弥 「小説新論」
...お伽噺の中の妖精国のように不思議な幻像に満たされているように思われるらしい...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...つまりお伽噺がなくなったのだ...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...お伽噺よりも不思議なくらいだわ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...今私はお伽噺の中に住んでるんだわ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...これはお伽噺(とぎばなし)のようにセンチメンタルなものだった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それらが恰でお伽噺の武者修業者の行手に折り重つた悪魔の住む村々であるかのやうに見えたりした...
牧野信一 「剥製」
...この一篇(ぺん)のお伽噺(とぎばなし)は出來(でき)あがつたのです...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...だから人間は作り事やお伽噺を作るのであり...
三木清 「人生論ノート」
...又尼寺で習つたと云ふ宗教的なお伽噺を一つ述べた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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