...詰所の人が禅師はお休みだからと断るようでした...
上村松園 「芸術三昧即信仰」
...「お休みになりまして」客がもそりと体を動かした...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...「お休みなさい」を云って出て行ってから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうにかお休みにだけはなれますから...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...あまりの醜態に呆れ返った兵馬は、「おのおの方は、まだお休みか、拙者は一足お先に御免蒙る」といい放って、さっさと出てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...落ちよ、白き霊体、燃ゆる汝(な)が空より落ちよ、――地極の聖女はわが目にはいと聖なれば!レ・シダリーズわれらが恋の女たちは何処に行つたか?彼女たちは墓場だ!黄泉(よみ)の郷(くに)では彼女たちはもつと仕合せだ!彼女たちは諸天使の近くにゐる、青いみ空の奥の奥で、神の御母(みはゝ)の頌歌を唱つて!真白の花嫁!おお花の処女(をとめ)!悲しみが萎ませたよるべなき女よ!永遠は汝(な)が眼の裡に微笑むでゐた……此の世を去つた炬火、空にて再びともれよ!セレナード――ねえ! なんてやさしい歌が私を呼覚ますのでせう?――おまへの床の傍に私(わたし)はついてゐますよ、……娘や! 何にも聞こえはしませんよ、……お休み、それあおまへの妄想ですよ!――私は外に聞えます、おつ母さん、空の合唱隊が!……――おまへまた熱が出ますよ...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...早くお休みなさいと挨拶して帰っていった...
夏目漱石 「手紙」
...親分」「あとを頼むよ」「お休みなさいまし」勘次と六助は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...随分お休みなすったのね...
林芙美子 「泣虫小僧」
...水曜日がお休みの日なので...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...なんとかの日でお休み...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...お休みなさい、ヴィラ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「お休みなんし!」と言って黒影がちらと見えたと思ったら...
水野葉舟 「旅からのはがき」
...二の宮も同じ六条院の寝殿を時々行ってお休みになる所にあそばして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...運動会がなければ学校はお休みですよ...
夢野久作 「寝ぼけ」
...ごゆるりとお休みなさるがいい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「お休み所は、書堂(しょどう)にしておきました」又四郎はどしどし先へ行く...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...せっかくお休みのところを...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索