...「お主は川森さんの縁(ゆかり)のものじゃないんかの...
有島武郎 「カインの末裔」
...「そりゃ邪推じゃがなお主(ぬし)」と笠井は口早にそこに来合せた仔細(しさい)と...
有島武郎 「カインの末裔」
...第一(だいいち)私(わし)が許(ゆる)さいではお主(ぬし)も此處(こゝ)へは通(とほ)れぬと云(い)つた理合(りあひ)ぢや...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...お主のわかぎみと北の方のいらっしゃるところへ玉をうちこむようなおかたが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...お主(のし)に惚れて...
直木三十五 「南国太平記」
...ほんに小さか生き神さまじゃなあ」背や袖(そで)に黄色い花びらをつけているお主婦(かみ)さんや...
中村地平 「南方郵信」
...お主の物だらうッ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...お主も係累(けいるゐ)もない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お主の一粒種を殺し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お主を殺す人間か...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みすみすお主の仇(あだ)と知りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お主の伜が一と足先へチヨツカイを出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お主の笛は何処にあるのぢや? さあさあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...お主の心を迷はせをつたのだらう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...精女 お主様がさぞ御まちかねでございましょう...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...お主にそうして居られると私共は涙のこぼれるほど安心なおだやかな心持になれるのじゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...お主の賭ける夢なら...
吉川英治 「私本太平記」
...先にお主(あるじ)の頭についてお断りを告げておいたのじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
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