...お主婦(かみ)さんが我々の傍に膝をついて坐り込み...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...可愛い夫が可惜(いとおし)がる大切なお主(しゅう)の娘...
泉鏡花 「婦系図」
...お主も見た仲間なのか...
海野十三 「地球盗難」
...お主(ぬし)の面の皮にも驚くぜ! 飛び上がれ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...お主婦(かみ)さんが起きて開けてくれ...
豊田三郎 「リラの手紙」
...といっても、恋に、眼の眩(くら)んでいる、お主には、わかるまいが――」と、いった言葉を思い出した...
直木三十五 「南国太平記」
...下宿のお主婦(かみ)は...
中原中也 「亡弟」
...背中に大事なお主がいらっしゃると思って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お主だと思ってお勤めしているよ」「うまく言うぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...助命願いでしょうが――」「親殺しのお主殺しだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みす/\お主の仇と知りながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...へつ! このすつかり霜をいただいたわしが脳天(どたま)の古林と、まるで眼の上の瘤みたいに片わきに鎮坐まします山の神の婆あの前ではあるが、こんな娘を思ふ存ぶん接吻することができないほどなら、おお主よ、わしはもう頌歌席でハレルヤを唱へさせて貰ひませんでも結構ぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...お主(しゅう)の萩原を殺したとはいえ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...第二の精霊 若さと美くしさの盛の年をして居るペーン殿のこの頃の眼の光りをお主は気づいてござるか? わしのすばしこい眼の奴は...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...その様に自然に咲きほこって居る花を足の先でじゃらして何も忘れて居るのがお主にはよく美くしさとつりあって居るのじゃナ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...お主は父に生れ劣つたぞ」と云つた...
森鴎外 「栗山大膳」
...お主(ぬし)たちは逃げる談合をしておるな...
森鴎外 「山椒大夫」
...あのお主(あるじ)にしてもめずらしいほど沁々(しみじみ)とした仰せ付けをうけて来たことでもある...
吉川英治 「私本太平記」
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