...『おんちやん、おんちやん、かちあるかいかち、奈子ちやんがかちだつて...
伊藤左千夫 「奈々子」
...どこへ行(い)つても垣根(かきね)の上(うへ)に主(しゆ)の御血潮(おんちしほ)は煌々(ぴかぴか)してゐる...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...御血(おんち)の色(いろ)は真紅(しんく)である...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...ぬくぬくと神の恩寵(おんちょう)に包まれたような気がした...
太宰治 「正義と微笑」
...これだけでも既に不思議な恩寵(おんちょう)なのに...
太宰治 「惜別」
...こうめでたき御契(おんちぎり)なるは」と云って屏風(びょうぶ)のうしろから出て来たのは彼(か)の少女であった...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...一種の恩寵(おんちょう)のごとくに解したのでもあろう○春松検校が弟子(でし)に稽古をつける部屋は奥の中二階にあったので佐助は番が廻って来ると春琴を導いて段梯子(だんばしご)を上り検校とさし向いの席に直らせて琴なり三味線なりをその前に置き...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...他方においては天に恩寵(おんちょう)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...立派な挨拶だと信じているのだから「おんちゃん」を「鬼」にする位は...
直木三十五 「死までを語る」
...兵太郎君はおんちで...
新美南吉 「久助君の話」
...おんあい至上のおんちちははに裏切り...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...工藝に対し不可思議にも仕組まれた恩寵(おんちょう)の摂理である...
柳宗悦 「工藝の道」
...何たる恩寵(おんちょう)であろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自然への従順な態度がこの恩寵(おんちょう)を受けるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...故におれは公論に糺(ただ)しておるのじゃっ」「先帝の正統なる御嫡子(おんちゃくし)たる今の帝に...
吉川英治 「三国志」
...ごきげんようお立ち帰りで」「恩智(おんち)は」「お奉行は...
吉川英治 「私本太平記」
...「いいのですか?」やぐら武者のひとり恩智満一(おんちみつかず)が唾を呑むような声で...
吉川英治 「私本太平記」
...――彼が後醍醐の恩寵(おんちょう)をふかくわすれず...
吉川英治 「私本太平記」
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