...自己の無力汚穢(おわい)は何よりも痛切に感ぜらるるに至り...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...繃帯(ほうたい)などのために汚穢(おわい)な変貌をしてもの乞の老婆の群のよう...
峠三吉 「原爆詩集」
...われわれが汚穢(おわい)と称するところのものを二つの桶(おけ)にいっぱい入れ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...汚穢(おわい)を土地に返す事である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すなわち汚穢(おわい)のための徐々の息苦しさ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...○東京市の道路は甚乱雑汚穢(おわい)なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...自己の欲望の汚穢(おわい)を掩(おお)うために理想という文字を用うるものがたくさんある...
新渡戸稲造 「自警録」
...それは人生の汚穢(おわい)を描き...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...「汚穢(おわい)を拒否するという君のいわゆる純潔な肌...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...あのどこか汚穢(おわい)な感じのまじった一種特別な美しさになっています...
久生十蘭 「ハムレット」
...汚穢(おわい)に近接すべからず...
福沢諭吉 「徳育如何」
...そこはやはり汚穢(おわい)の巣窟にしても...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...肥取屋(おわいや)さんの手間取りなんざあ」さすがに情なさそうな顔をした...
正岡容 「寄席」
...曙覧は汚穢(おわい)を嫌はざりし人...
正岡子規 「墨汁一滴」
...汚穢(おわい)堪うべからず...
南方熊楠 「十二支考」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...詰り現実の汚穢(おわい)と苦悩と悪徳...
山本周五郎 「新潮記」
...市中からぞくぞく帰ってくる汚穢屋(おわいや)の馬力車の後ろにブラ下がって...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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