...さうおろそかに出來ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...おろそかになるわけじゃから...
海野十三 「火星兵団」
...近年は肥料をやる勢もなくなって田の方は自然おろそかになり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私はどこまでも俳句というものは季というものをおろそかにすることは出来ない性質の文芸であるという事を...
高浜虚子 「俳句への道」
...これを空(むな)しく看過する者は天の恵みをおろそかにする者であります...
高浜虚子 「俳句への道」
...客観写生をおろそかにした人の俳句とは直ちに見わけがつく...
高浜虚子 「俳句への道」
...寺井さんところに余り入りびたって学業をおろそかにしてはいけない...
豊島与志雄 「田舎者」
...神社仏閣をおろそかにしてはならないことをよく心得ています...
中里介山 「大菩薩峠」
...こういう事柄ではほんの少しでもおろそかにしてはなりませんからね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...(六月六日)俳句を作る人大体の趣向を得て後言葉の遣(つか)ひ方をおろそかにする故主意の分らぬやうになるが多し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...決しておろそかにできないもののような考えを持ち...
室生犀星 「天狗」
...防御も警戒もおろそかになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...行事をおろそかにしない風習や...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...それもこの頃は次第におろそかになって行くようである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...祖先新田氏をおろそかにしなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...巷(ちまた)の童歌も決しておろそかには聴いていなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつも焦点を“時代の流れ”におくことをおろそかにしまいと思う...
吉川英治 「随筆 新平家」
...あだやおろそかにゃ思いませんよ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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