...あふことはまばらにあめる伊予簾いよいよ我をわびさするかな我おろかなるながめにも...
薄田泣菫 「独楽園」
...洒落(しゃれ)や軽口はおろかなこと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...自嘲一句酒飲めば涙ながるるおろかな秋ぞ・貧乏は物そのもののねうちを解らせてくれる...
種田山頭火 「其中日記」
...『十善天子の御果報申すもなかなかおろかなり』と平家御入水(ごじゅすい)の巻にございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは彼のおろかな行(おこな)いをちゃんと知っていて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...あのおろかな人達はどうなったかというとね...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...腹ではそんなおろかな考へにふけつてゐた...
牧野信一 「熱海へ」
...こんな間違った名を日常平気で使っているのはおろかな話で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ましてそのほかの事はいふもおろかなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それを無理やりにおしこまうとするはたとへがたくおろかなり...
室生犀星 「忘春詩集」
...「君にはおろかなることを仰せたもうぞ...
山本周五郎 「死處」
...やらせているのではございませぬかな」「おろかなこと...
吉川英治 「私本太平記」
...おろかなことです...
吉川英治 「私本太平記」
...竹童はどうしてこういつまでおろかなのでござりましょう」「どうじゃ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かく行けばかくなるものと知りながら、やはりこう来てしもうた、おろかなわれよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...おろかな沙汰であったに...
吉川英治 「新書太閤記」
...士にたいする寛大などはまだおろかな例で...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...おろかなわたくしにも...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索