...面(おもて)はさながら崑崙奴(こんろんぬ)の如く黒けれど...
芥川龍之介 「るしへる」
...すると、水のおもては、まるでエーテルのようにきらめいて、大きな広い波となってうねりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...怨めしそうに六蔵の面(おもて)を視て...
泉鏡花 「浮舟」
...中尉どの」沼田の面(おもて)はひきしまっていた...
海野十三 「空襲警報」
...長い頤(おとがい)に癖のある細面(ほそおもて)の優しさは...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...怪我をしたという神尾の面(おもて)を照らしています...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...細面(ほそおもて)の何んとなく聰明らしい感じのする浪人者です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戀女房(こひにようばう)のお律(りつ)が手(て)ばしこさ奧(おく)も表(おもて)も平手(ひらて)に揉(も)んで...
樋口一葉 「うらむらさき」
...おもて向きは亭主関白の位で...
三好十郎 「樹氷」
...その上に面(おもて)を伏せてしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...奉行の面(おもて)へ...
吉川英治 「大岡越前」
...蚕婆の家の裏表(うらおもて)から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...親鸞の面(おもて)は...
吉川英治 「親鸞」
...闇を漂(ただ)よってくる血の香がプーンと面(おもて)を衝(う)つ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その面(おもて)を交叉(こうさ)した...
吉川英治 「源頼朝」
...たぶん退(ひ)けのおそい駅員が表(おもて)を通るのだろう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...暴風(あらし)に面(おもて)を曝(さら)すことさえ恐れないのに...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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