...しかし今日でも昔のおもかげは残っている...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...いくらか東洋風な志士らしい面影(おもかげ)...
有島武郎 「星座」
...長き病(やまい)に俤(おもかげ)窶(やつ)れて...
泉鏡花 「海城発電」
...噫(ああ)けふもなほ俤(おもかげ)にして浮びこそすれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...俊頼朝臣(としよりあそん)に「降雪(ふるゆき)に谷(たに)の俤(おもかげ)うづもれて稍(こずゑ)ぞ冬の山路(やまぢ)なりける」これらは実(じつ)に越後の雪の真景(しんけい)なれども...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...二三度会った太宰治のおもかげを忘じがたく...
太宰治 「虚構の春」
...それが幼い日のおもかげとかさなって浮(う)かんできた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...女の愛の面影(おもかげ)とかいうものは...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...彼が小僧していた頃の面影(おもかげ)はなくて...
徳永直 「冬枯れ」
...どうやら九重(ここのえ)の大宮の古き御殿の面影(おもかげ)がしのばれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...相互(さうご)に其(その)青春(せいしゆん)のつやゝかな俤(おもかげ)に憧憬(あこがれ)しめるのに...
長塚節 「土」
...その記憶の中に織込まれてゐる平次の若いおもかげや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殘る昔のおもかげは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...櫻町(さくらまち)が殿(との)の面影(おもかげ)も今(いま)は飽(あ)くまで胸(むね)に浮(うか)べん...
樋口一葉 「軒もる月」
...夏には北方の気候の俤(おもかげ)は更にない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...昔のおもかげはもう見られぬ...
山本笑月 「明治世相百話」
...往年のおもかげもないほど蜀兵は弱くなっている...
吉川英治 「三国志」
...中島流の火術――とみな一派の師となるほどな腕があったという面影(おもかげ)も今...
吉川英治 「山浦清麿」
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