...一と口にいえば二葉亭は家庭の主人公としては人情もあり思遣(おもいやり)も深かったが...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...おもいやりのあることばをかけた...
海野十三 「一坪館」
...双方におもいやりがあって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...しかしわれわれは自身をもお互いをもそれほどのおもいやりをもってあつかわない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ふるえ上る私の傷みにはおもいやりのある好意であった...
鷹野つぎ 「窓」
...それに乾児(こぶん)のものなどに対しては同情(おもいやり)深く...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ちっと休ませてやりましょう」エリスは同情(おもいやり)深い調子でいった...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...あんまりおもいやりが無さすぎます」「御息女さま」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そして同情(おもいやり)の念を起さずにはいられないのであろう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...病気をするとおもいやりの細かくなるところもあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...元気ながら持ち前のおもいやりでいたわられながら歓談したらきっと人足仕事などを心がけないでも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の頭の奥に潜んでいるような苦い苦痛ではあるまいという思遣(おもいやり)をなすことを禁じ得ない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...かないがたきをおもいやりたまえ」というに...
森鴎外 「文づかい」
...帰る家のないぼくへのおもいやりからばかりではなかったようで...
山之口貘 「酒友列伝」
...八田青年はそれをとりつくろうだけのおもいやりもなく...
山本周五郎 「季節のない街」
...いまになって父や弟と別れることはわたくしにはできません」「それだけの深いおもいやりを...
山本周五郎 「日本婦道記」
...生来おもいやりの深い性分なのだろうが...
山本周五郎 「やぶからし」
...それはそれはだれよりもおもいやりがあって...
アンドルー・ラング再話 Andrew Lang 大久保ゆう訳 「シンデレラ」
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