...同夜の十二時ごろともおぼしきころ...
井上円了 「おばけの正体」
...その平坦(へいたん)な草原の中央とおぼしきところの土が...
海野十三 「○○獣」
...地下室の入り口の近くにいた当番幹事とおぼしきひとりが...
江戸川乱歩 「影男」
...監督者の事務室とおぼしき小部屋であった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...一里瀧の上とおぼしきあたりに...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...その作家自身ともおぼしき主人公が...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...食いころして肉をむさぼりくったとおぼしき人間の手の骨や...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...今はそれかとおぼしき桜の古木もさぐるによしなし...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...ホンダワラとおぼしき海藻が燐光(りんこう)を放っているのが見えた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...見えない中央アルプスの主稜とおぼしき方向にはさかんな積乱雲の動きがあって...
細井吉造 「二つの松川」
...やがて噺が最高潮に達してきたとおぼしきとき...
正岡容 「小説 圓朝」
...九年の頃に盛なりしかど実際蕪村調とおぼしき句の多く出でたるは明治三十年以後の事なるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...「やゝ山頂とおぼしき処に...
柳田国男 「山の人生」
...これとおぼしき物を買って...
山本周五郎 「末っ子」
...はるか曹操の陣地とおぼしき闇の火へ向って...
吉川英治 「三国志」
...一方は白い行衣(ぎょうえ)をきて手に戒刀(かいとう)とおぼしき直刃(すぐは)の一刀(とう)を引っさげた男...
吉川英治 「神州天馬侠」
...笑止笑止」真ン中とおぼしき所へ...
吉川英治 「新書太閤記」
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