...媼内(おばない)は妓有(ぎう)になりて...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...路傍の尾花(おばな)に夕日が力弱くさして...
田山花袋 「田舎教師」
...あとは苅り残されの枯尾花(かれおばな)や枯葭(かれよし)の二三本...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...夕日の残る枯尾花(かれおばな)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...薄尾花(すすきおばな)が揺れます...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄尾花(すすきおばな)の中を歩みにかかる程合いのところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...墓と墓との間の丈なす尾花(おばな)苅萱(かるかや)の間から...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十八歳で青洟(あおばな)を二本垂らそうという抜群さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我も死して碑(ひ)に辺(ほとり)せむ枯尾花(かれおばな)金福寺(こんぷくじ)に芭蕉の墓を訪(と)うた時の句である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...青洟(あおばな)をたらして往生しろ...
久生十蘭 「金狼」
...青洟(あおばな)を啜(すす)り啜り...
二葉亭四迷 「平凡」
...芒花(おばな)の赤き...
森鴎外 「みちの記」
...私たちは是を仮に大話(おおばなし)という名をもって呼んでいるが...
柳田国男 「海上の道」
...座頭(ざとう)がよく人を笑わせた大話(おおばなし)も...
柳田国男 「海上の道」
...三 凡人遁世のことかつて羽前の尾花沢(おばなざわ)附近において...
柳田国男 「山の人生」
...彼はこの尾花屋(おばなや)でもう七人もこういう娘に逢った...
山本周五郎 「追いついた夢」
...青洟(あおばな)を垂らしかねない芋(いも)の子...
吉川英治 「新書太閤記」
...白い尾花(おばな)を折り敷いて...
吉川英治 「親鸞」
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