...凧(たこ)のあげかたやおはじきの仕方を教えたり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...また例えば子供の誤って呑込んだおはじきが消化器系を通過する径路を示すのを見たが...
寺田寅彦 「教育映画について」
...子供一人成人(おとな)二人でおはじきをする...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...小石を拾うておはじきをした...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...ランプの光の下に白くひかる貝殻を散らしておはじきをしていた...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...こないだも女達とおはじきしてたよ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...石段の上でおはじきをしてゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...おはじきをはじいたりして遊ぶので...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...良寛さんの好きな手毬やおはじきが始るといふあんばいだ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...子供のおはじきのやうに...
林芙美子 「浮雲」
...真面目くさっておはじき遊びを議論しているなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...おはじきは本件の謎とは全く関係がありません」このすきに助手のベイツが漏らした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...おはじきをしてゐる景色も...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...おはじきの硝子玉をならべおのれ異国(とつくに)の町にあることを知らず...
室生犀星 「忘春詩集」
...お手玉、おはじき、毬(まり)つき、なんでもきようにやってのけるし、さっぱりした気性と顔だちがいいのとで、女の子たちに好かれるのは当然だが、猪之自身は誰にも特別な関心はもたなかった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...襖を張り替えるのは毎年十二月だから、かるたとか追い羽根とか、お手玉、おはじきなど、たあいのないものだし、女の子の遊び相手をするなど屈辱さえ感じたものだ...
山本周五郎 「さぶ」
...「おめえは本町のお店ではにんき者だった」と和助は云った、「ことに二人の娘さんは栄二びいきで、小さいじぶんには歌留多(かるた)、お手玉、おはじき、追い羽根と、なんでも遊び相手にされたし、旦那もおかみさんもそれをよろこんでいたようだ、だからおめえはお互いに気ごころが知れてると思ってるんだろう」「だってそのとおりじゃあねえだろうか」「人間の気持なんてものはいつも同じじゃあねえ、殴られても笑っていられるときがあるし、ちょっとからかわれただけで相手を殺したくなるようなこともある」と和助は云った、「本町のお店にとって、おめえはしょせん出入りの職人だ、まして向うは大金持、なにか事があればいくらひいきにした人間でも、遠慮や会釈はしねえだろう」「なにか事があればって」と云って栄二は唇を舐めた、「――そんなような事がなにかあったんですか」「自分で思い当らねえか」「じゃあ、ほんとになにかあったんですね」和助は栄二の眼をみつめた...
山本周五郎 「さぶ」
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