...二組に別れておのおの今解剖したあとを注視して話をしている...
伊藤左千夫 「廃める」
...その各(おのおの)の原調に適合せしめむが為(ため)なり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ライ麦とトウモロコシとの粉をおのおの一ペックあまりをもっていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...声援と衆望のうちにおのおの牛へ接近して...
谷譲次 「踊る地平線」
... 250われ汝らのおのおのを身分くることを得べからず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ピラミッドを組み立つるおのおのの石塊は...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...おのおのその扮装(いでたち)をした捕方(とりかた)の人数だと認めないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおのがその職をつくし...
蜷川新 「天皇」
...おのおのの国についてみれば...
服部之総 「黒船前後」
...おのおの四十万ルーブリからの金がころがりこんでいた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...各処におのおの衣食の富源(ふげん)あれば...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...このようにしておのおのの人間の存在が主観・客観であり...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...同盟内の仕事はおのおのの部署にあり班会にあり実にうんと用事がある...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...おのおの一つの大野郡があって...
柳田國男 「地名の研究」
...おのおの勝手な方向へ動きだし...
山本周五郎 「似而非物語」
...こぞって、吾々は、座主の私心を糺弾(きゅうだん)しようじゃないか」「そうとも、おのおのは、宿房に帰って、院主や阿闍梨(あじゃり)たちにも、このことを告げて、一山をうごかせ!」と、さけんで、別れた...
吉川英治 「親鸞」
...性善坊は、疾(と)く察して、「もしや、おのおのは、月輪殿のお召使ではありませぬか」「さればじゃが……そういうところを見ると、おぬし達は、姫ぎみの身について、なにか存じているところがあるに相違あるまい...
吉川英治 「親鸞」
...おのおのの牛輦を曳き出して行った...
吉川英治 「平の将門」
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