...「もう一つの場合は?」「隊長をおどしたんじゃないかと思う...
梅崎春生 「狂い凧」
...すごいおどし文句を二人のまえにならべた...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...どうしたんでしょう?」女中がおどおどしながら云った...
大阪圭吉 「三狂人」
...例へば悪趣味で人を呼ぶ都会の料理屋の造り庭の全く無意味なこけおどしの石燈籠などよりも...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...銀子もおどおどしながら...
徳田秋声 「縮図」
...素人おどしの衒学は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...「そうなんです」とパーヴェル・パーヴロヴィチは俄かにひどくおどおどしだした...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...あはれな臆病者は雌豹(めへう)の群に襲はれた驢馬のやうにおどおどして顔もあげずに縦横に首をふるばかりだつた...
中勘助 「銀の匙」
...諸人のために洗いざらい話してくれ」「…………」お喜多はおどおどした瞳を上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こう言ったおどおどした調子になるお静だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こけおどしの渾天儀に櫓(やぐら)時計でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おどおどしてはいられなかった...
原民喜 「鎮魂歌」
...気味の悪いおどしをいわせて下さい――ひどく後悔なさるでしょうよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...おどおどしてさえいた...
火野葦平 「花と龍」
...「河野さんから繪はがきが來たのよ」と夫人はおどおどしながら言つた...
堀辰雄 「聖家族」
...狐(きつね)などが人をおどしてこわがらせるのだよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...具足の威(おどし)がちと濃かッたゆえ...
山田美妙 「武蔵野」
...コケおどしの刃物(はもの)なんぞふりまわして...
吉川英治 「神州天馬侠」
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