...「もう十九になりますの」とおとなしやかに答えた...
有島武郎 「星座」
...一方はおとなしやかな無表情...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...あのおとなしやかな通訳官が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...まるで貴婦人のようにおとなしやかな口をきいた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...おとなしやかに念佛して...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...綺麗なおとなしやかな顔をした青年が近づいて来た...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...おとなしやかな女が...
徳田秋声 「町の踊り場」
...斜に照らされるランプの光でいかにも物靜におとなしやかに服從と云ふ事より外には何にも知らない人形のやうに思はれた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...唯おとなしやかなる女とのみ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「定めてお立派な奥さんをお貰いになったでございましょうね」とおとなしやかに聞いた...
夏目漱石 「行人」
...おとなしやかな空気を愛したのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...上品でこの上もなくおとなしやかなのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おとなしやかな坊ちゃん育ちも...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...その顔つきには病人の子どもらしい、おとなしやかな、悲しそうな表情(ひょうじょう)があった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...――ま、うつくしい!――何という、おとなしやかで、品のいい人なのだろう!一座にいあわせる女たちのみか、浪路の供をして来て、控えの間につつしんでいた女中たちさえ、廊下までのぞきに来て、お互に手を〆(し)め合って、といきを洩らしている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...髪もおとなしやかに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なかんずくおとなしやかな...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...寔(まこと)におとなしやかな人品だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索