...でも横になった影は、そばでよく話が聞きたいので、ごくおとなしく、じっとしていました...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...穩(おとな)しい字でどんな事件でも相應に要領を書きこなしてあるが...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...では、おとなしく、警視庁へ来たまえ...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...彼はうって変ったようにおとなしくなり...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...「おとなしくだだをこねずに...
田中貢太郎 「蟇の血」
...……夫婦で洗ふ赤児がおとなしい夫婦喧嘩もいつしかやんだ寒の月夕ぐれのどの家も子供だらけだ酔うほどは買へない酒をすゝるのか一月廿三日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...おとなしい芸術家である彼はしづかな力を持つてゐられる...
種田山頭火 「其中日記」
...まだおとなわない先から...
中里介山 「大菩薩峠」
...此の島の成人(おとな)としては...
中島敦 「光と風と夢」
...嫂は「おや芳江さん来ないの」とさもおとなしやかに云って廊下の外へ出た...
夏目漱石 「行人」
...お湯錢が大人(おとな)二錢か一錢五厘といふと...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...翼のある馬もおとなしくなって...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...勤勉な手をおとなしくスカートの上に休ませてこちらを向いている...
「今朝の雪」
...早くおとなしく勉強しなきや駄目よ...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...善良なおとなしい女房と夫人も認めて愛していたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いかにもおとなしそうです...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...おとなしい人をおかみさんにするのね...
山本周五郎 「ひとでなし」
...「おとなしくしな」「…………」「なにも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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