...「剪燈新話(せんとうしんわ)」を飜案した浅井了意(れうい)の「御伽婢子(おとぎばふこ)」は寛文(くわんぶん)六年の上梓(じやうし)である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...わたしはその水に浮(うか)んでいる都市のおとぎばなしを聞いているような気がします...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...おれの心のうちにある――それこそ大したおとぎ話を――むすめがやさしい心をみせりゃ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...おとぎばなしや仮定であったかもしれんですが...
海野十三 「金属人間」
...木が人間の声をだすなんて、おとぎばなしだ...
海野十三 「超人間X号」
...「神さまもおとぎ話に出るお化け」としか目に映らない狡猾な...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...しかしすべての人はその母の膝の上に座っておとぎ噺と神話を学んだ...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...そこでおとぎ歌劇「ドンブラコ」というのを聞かされた...
寺田寅彦 「蓄音機」
...おとぎ話や伝説口碑のようなものでも日本の自然とその対人交渉の特異性を暗示しないものはないようである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...元禄年代には鳥居清信(とりいきよのぶ)が『四場居(しばい)百人一首』の如き享保(きょうほう)年代西川風(にしかわふう)の『絵本鏡(かがみ)百首』の如きまた長谷川光信(はせがわみつのぶ)が鯛屋貞柳(たいやていりゅう)の狂歌に絵を添へたる『御伽品鏡(おとぎしなかがみ)』の如きものあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...御伽噺(おとぎばなし)でも読んだ子供の時のような気がして...
夏目漱石 「思い出す事など」
...伽話(おとぎばなし)にある「舌切雀(したきりすずめ)」の葛籠(つづら)にいかなるものが潜在してあるかは...
新渡戸稲造 「自警録」
...けさ帰った時はちょうどおとぎばなしの『眠りの城』にはいったような心持ちだったよ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...おばあさんの片折戸のせまい空地も弟切(おとぎ)り草(そう)が苔(こけ)のように生えて...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...ゆうべから読みかけてゐた「ライネケの話」といふおとぎばなしを感心しながら読んでゐるうちに...
牧野信一 「五月六日」
...子どもがそばにいてくれるといいおとぎになるのだ」「なるほど...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...王子さまの雌牛(めうし)のおとぎ芝居(しばい)を演(えん)じることにしよう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...最もおとぎ話の城に似ていて立派である...
横光利一 「欧洲紀行」
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