...おてまえのご苦心などは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...竹橋門(たけばしもん)を出て大手前(おおてまえ)へ...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...おてまえは呼びとめられるか」「はい」「どなたなれば?」と彼は咎(とが)めるように云った...
本庄陸男 「石狩川」
...「おてまえの夫でござろう...
本庄陸男 「石狩川」
...「あなたのおてまえで茶を頂きたいんです...
山本周五郎 「落ち梅記」
...おてまえほど親にさからうやつはない...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...おてまえの御主人にも...
吉川英治 「私本太平記」
...腹を切る』『おてまえ一人の腹で済めばよいが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...生憎(あいにく)とおてまえは才子肌だ...
吉川英治 「夏虫行燈」
...「おてまえは?」「もと水戸家の臣...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...おてまえに任せるといったという話は――あれは真(まこと)かの」「丹左を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「おてまえはどうする?」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おてまえはわしの側を九尺も跳んで通った」「は」「なぜ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...又八は、エ? ――と、しゃっくりでもするように振向いて、「おれか」というと、「おてまえは、佐々木小次郎殿ではないのか」六部の眼には、険(けわ)しい光がひそんでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おてまえは泥を吐かないな」「泥とは何事だ」勢い...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おてまえ達の血で赤門になるぞ」と...
吉川英治 「柳生月影抄」
...「この調書のうちに、しばしば認(したた)めてある、覆面の浪人とは、何者のことか」「それが即ち、おてまえの息子、郁次郎のことじゃ」「事実、その覆面を剥いで見られた場合がござるか」主計頭はグッと詰った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...――だが、最前おてまえは、郁次郎が覆面の男と同一人であるということは、自身の推量のみならず、唖男の申し立てもそうであったと言われたな」「あ……」と、羅門の眉間(みけん)に針が立った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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