例文・使い方一覧でみる「おちょぼ」の意味

...おちょぼ口を装うこともできるし... おちょぼ口を装うこともできるしの読み方
太宰治「もの思う葦」

...鏡の中の顔へ接吻（せっぷん）しそうなおちょぼ口をした... 鏡の中の顔へ接吻しそうなおちょぼ口をしたの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...さっと起って長火鉢のこちら側まで進んで小婢（おちょぼ）のなおした座蒲団の上に坐った... さっと起って長火鉢のこちら側まで進んで小婢のなおした座蒲団の上に坐ったの読み方
近松秋江「霜凍る宵」

...仲居おちょぼ連の活躍がはじまり... 仲居おちょぼ連の活躍がはじまりの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...これを用いていれば、一生、大病もせず、長生きします」栄西（えいさい）禅師の『喫茶養生記』にあるようなことを、芝居の老女のセリフみたいに、おちょぼ口で、訓戒してくれた... これを用いていれば、一生、大病もせず、長生きします」栄西禅師の『喫茶養生記』にあるようなことを、芝居の老女のセリフみたいに、おちょぼ口で、訓戒してくれたの読み方
野村胡堂「胡堂百話」

...薄めた清酒をつけて嘗（な）めさせるとおちょぼ口をした... 薄めた清酒をつけて嘗めさせるとおちょぼ口をしたの読み方
長谷川時雨「木魚の配偶」

...絵でも、見ようによっては、おちょぼ口が、いまにも噴飯（ふきだ）しそうに歪んでいた... 絵でも、見ようによっては、おちょぼ口が、いまにも噴飯しそうに歪んでいたの読み方
林不忘「あの顔」

...おちょぼ口が、微笑にゆがんでいた... おちょぼ口が、微笑にゆがんでいたの読み方
林不忘「あの顔」

...ぽってりと肉のついたおちょぼ口をして... ぽってりと肉のついたおちょぼ口をしての読み方
久生十蘭「我が家の楽園」

...まる顔でおちょぼ口で... まる顔でおちょぼ口での読み方
山本周五郎「半之助祝言」

...おちょぼ口で、眼が細く、眉毛のやや尻下りな顔つきは、下町育ちというより、どこかの田舎の大地主の娘といったふうな、やぼったさとおちつきが感じられた...
山本周五郎「風流太平記」

...おちょぼ口が可愛らしい... おちょぼ口が可愛らしいの読み方
山本周五郎「風流太平記」

...おちょぼなんていうへんてこなものではない... おちょぼなんていうへんてこなものではないの読み方
山本周五郎「へちまの木」

...「そこのおちょぼ」と男は云った... 「そこのおちょぼ」と男は云ったの読み方
山本周五郎「へちまの木」

...まるぽちゃの、色こそ青いけれども、片眼がちょいと藪睨（やぶにら）みで、おちょぼ口で、体じゅうにいろけが溢れている感じだ... まるぽちゃの、色こそ青いけれども、片眼がちょいと藪睨みで、おちょぼ口で、体じゅうにいろけが溢れている感じだの読み方
山本周五郎「ゆうれい貸屋」

...細く波打つ眼とおちょぼ口との間にありありと見えすいているものであります...
夢野久作「鼻の表現」

...おちょぼ口をつぼめて... おちょぼ口をつぼめての読み方
吉川英治「神州天馬侠」