...――あるいはそういう名が倉地の名に加えられるかもしれない……と思っただけで葉子は怖毛(おぞけ)をふるって...
有島武郎 「或る女」
...ぞーっと水を浴びせられたように怖毛(おぞけ)をふるった...
有島武郎 「或る女」
...彼はおぞけをふるって逃げ出し...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...おぞけを振るって...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...道楽デカダンには私は何時も怖毛(おぞけ)を振ふ...
田山録弥 「文壇一夕話」
...市川海老蔵(えびぞう)は甲府へ乗り込む時にここの川越しに百両の金を強請(ゆす)られたために怖毛(おぞけ)を振(ふる)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...海に慣れた船頭漁師もおぞけをふるって...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪は怖気(おぞけ)をふるって浅吉を毛嫌いするわけでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...おぞけを振(ふる)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...またおぞけをふるいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おぞけをふるうという心持...
中里介山 「大菩薩峠」
...今さら怖気(おぞけ)をふるいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それでなくてさえいい加減怖気(おぞけ)をふるっていたからである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...ぞッと怖毛(おぞけ)だつものがあった...
本庄陸男 「石狩川」
...おぞけをふるったのも尤だと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...横向に一人じつとして身ゆるぎもせぬ体は慄毛(おぞけ)だつ寒さと汗に蒸される熱さとの中で烹られる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...おぞけをふるッてしまったのです...
吉川英治 「江戸三国志」
...これはただ事ではないぞとみなおぞけをふるッた...
吉川英治 「私本太平記」
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