...諸君になお常識なるものありや」(沈黙長し)南西太平洋軍総司令官「敢えて反駁(はんばく)いたすようでおそれ入るが...
海野十三 「諜報中継局」
...おそれ入るばかりであった...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...そののっぺら棒がご自慢らしいのだからおそれ入る...
太宰治 「如是我聞」
...こんなに泥だらけになっていたのを今まで気がつかなかったのはおそれ入る...
中里介山 「大菩薩峠」
...一寸おそれ入るが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「お見送りはおそれ入る...
室生犀星 「津の国人」
...退屈はおそれ入るな...
吉川英治 「大岡越前」
...お揃いで出迎えとはおそれ入るな」木鹿大王は白象に騎(の)ってきた...
吉川英治 「三国志」
...「いやおそれ入る...
吉川英治 「私本太平記」
...「おそれ入る」と...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉の養子)とでも一緒にお入りあれ」「御会釈(ごえしゃく)でおそれ入る...
吉川英治 「新書太閤記」
...草(くさ)の月(つき)一農家の女房らしい女が、「お上人(しょうにん)様」と、縁から奥をさしのぞいて、「きょうは、死んだ嬰児(やや)の日でござりますで、供養に餅をすこしばかり拵(こしら)えましたで、召し上がってくださいませや」「おう、鷺(さぎ)の森(もり)のご家内か」奥で親鸞の声――「かたじけない、おそれ入るが、親鸞は後で頂戴するほどに、仏前へお供えください」その女房が、仏前に餅をささげて、ちいん――と小さい鉦(かね)をついていると、「上人様、あまり草が伸びたで少しばかり、草を採らせてもらいますが」と断って、村の男たちが三、四人来て、配所の家のまわりの夏草を刈(か)り初めた...
吉川英治 「親鸞」
...「おそれ入るが、あれへお乗りください」三右衛門と村右衛門は、そこに並んでいる空駕(からかご)を指さした...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...すると、美少年は、真面目くさって、「おそれ入るが、海鳥を、私のまえへ呼び降ろしていただきたい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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