...あの娘にはおそれいる」と言ったきりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...おそれいる後ろから...
吉川英治 「江戸三国志」
...どこへ? ――とは訊かず、藪八は、「しからば、おそれいるが、宮家ご直々(じきじき)に、ちと、御内談申しあげたい儀がおざる...
吉川英治 「大岡越前」
...今もこの古館(ふるだち)のへんで見たとの知らせに、すぐ駈けつけて来たのでおざるが」兵のかしらは、そう話してから、高床の床下を覗きこんだり、ほそ谷川のあなたこなたへ、松明を振らせてしきりに騒ぎぬいたすえ、やがて高欄(こうらん)の簾(す)のうちを見上げて、「どうもお騒がせ申した」と、わび、「もしまた、明日にでもあれ、怪しき男がこのへんを徘徊していたら、おそれいるが、お下部(しもべ)でも走らせて、ちょっと月ノ輪の屯(たむろ)までお知らせくださるまいか...
吉川英治 「私本太平記」
...「おそれいるが」と...
吉川英治 「私本太平記」
...「おそれいるが、帯刀(たてわき)殿御一名だけ、もいちど御所の別院までお立返りくだされまいか」たったいま、からだがあいたから会おうという北畠親房の旨(むね)だとある...
吉川英治 「私本太平記」
...「おそれいるが、暫時、城外の味方へ、合図をいたすまで、お待ちくださらぬか」「……合図を」三河守は怪しんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...おそれいるが、伜めを連れて、あとよりお越しくださらぬか」と、杖を曳いて、画中の人のように、彼方(かなた)の書楼へ向って立ち去った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「じゃあ一つ、おそれいるが、その二龍山宝珠寺(ほうじゅじ)にいるっていう花和尚(かおしょう)魯智深(ろちしん)と青面獣(せいめんじゅう)楊志(ようし)ってえお人へあてて、一本、添え状を書いちゃくれませんか」「おやすいこった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おそれいる」こういって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「おそれいるがこの羽織を預かっておいてくれまいか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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