...屡(しばしば)畸形な芸術を創造する惧(おそれ)があると云ふ意味である...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...其虞(そのおそれ)は更(さら)になくなつて...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...ネコはそれをおそれて僕の部屋には入ってこないようです...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...すこしもおそれないで...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...われらが涙をゆるしたまへ大正元・八おそれいけない...
高村光太郎 「智恵子抄」
...只まだ見ぬ敵に怯(おそれ)をなして...
高山樗牛 「瀧口入道」
...銀座辺の飲食店を徘徊(はいかい)する無頼漢や不良の文士などから脅迫される虞(おそれ)もあり...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...正しくやるのが道庵の流儀なんだからね」「なおそれのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある場合にはかえって本当の科学的の考え方から遠のいてしまうおそれもないでもない...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...かくのごとくなれば聞く人おそれて従う...
新渡戸稲造 「自警録」
...花咲くであろうかと危(あや)ぶみおそれつつ育てた親や教師が多かったからではないだろうか...
羽仁もと子 「最も楽しい事業」
...と主人が云った時にはお関も漸(ようよ)う気が落ついておそれながら下の様子を見に降りると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...うっかりすると自分でぼろを出すおそれがある...
山本周五郎 「末っ子」
...なおそれらのことも...
吉川英治 「黒田如水」
...それにはどうしたらいいだろう」「おそれながら...
吉川英治 「三国志」
...味方の者に面目を欠くことのみいたくおそれた...
吉川英治 「三国志」
...同時におそれておる...
吉川英治 「親鸞」
...それも人目を憚(はばか)ったり世間をおそれてならまだしも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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