...おしずかにしていらっしゃったら...
太宰治 「斜陽」
...佐平治がおしずめもうしあげるまで...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...それはそういうつもりで貰(もら)ったのでは第一おしずさんにすまなくもある...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...でござりますからおしずは私(わたくし)の母...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...そうするうちにはもののはずみでお互の胸のおもいがかよい心と心とが触れあうおりもあるであろうという親切がこもっていたのかも知れませぬので何かおしずは二人のあいだにそういうはずみが起りますのを...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...父はそれを知らずにいましてお遊さんにあいましたら父を見るなり顔をそむけてなみだをかくしましたのでめったにないことでござりますから何かあったのかとおしずにききましたら姉さんはもう知っていますというのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...父がおしずに申しましたのにはいまさらになってそなたにすむもすまないもないようなものだがたといまくらを並べてねても守るところだけは守っているということを己(おれ)は神(かみ)仏(ほとけ)にかけてちかう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...まったくのところそういうけっしんをいたしましたことも一度や二度ではなかったそうにござりますがそれが実行できずにしまいましたのはおしずというものがありましたからでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...いまになって除(の)けものにされたらなんぼうくやしいかわかりませぬといってあとにも先にもおしずがやきもちがましいことを申しましたのはこのときだけだそうにござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...その母と申しますのはおしずのことでござりましてわたくしはおしずの生んだ子なのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...」「夜どおしずっとだよ...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...ママは庭へ顔を向けたままスヤスヤとおしずまりになっていた...
久生十蘭 「だいこん」
...第四十四 肥前の押鮨(おしずし)鮨と申せば普通の海苔巻(のりまき)や五目鮨は夏の巻の本文に委(くわ)しく出ておりますからここには変ったものを出しましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...」「おしずかにお寝みあそばせ...
室生犀星 「津の国人」
...どうか心をおしずめ下さい」「放せ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おしずまりを」などと...
吉川英治 「私本太平記」
...おしずかでいいでしょう」「な...
吉川英治 「私本太平記」
...「おしずまり下さい」反対に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??