...「まあおしずまりなさいまし...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...おしずかにしていらっしゃったら...
太宰治 「斜陽」
...それゆえもしおしずさんがお遊さんの妹でなかったら問題にならなんだかも知れませぬがお遊さんの妹であるゆえにお遊さんとおなじ血がその体の中にかよっておりますゆえに父はおしずさんも好きだったのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...父の決心がきまりましたのはまったくこのお遊さんの言葉がありましたためでござりましてそれから間もなくおしずの輿入(こしい)れがござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...でござりますからおしずは私(わたくし)の母...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...まえにも申しましたようにつねづねみんなからいとしがられて我(わ)が儘(まま)を我が儘とかんじないように育った人でござりますから仲よくしている妹にあまえただけのことだったのでござりましょうがそのときおしずはお遊さんのそぶりのなかに何かしらいつもの甘えかたとちがったものがあるのを看(み)てとりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...しかしあるとき吉野へ花見にまいりましたせつに晩にやどやへつきましてからお遊さんが乳が張ってきたといっておしずに乳をすわせたことがござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...ふたりはそののちなにごともなく過していたのでござりましたが或る日おしずとお遊さんとのあいだに出来事があったらしいのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...父はそれを知らずにいましてお遊さんにあいましたら父を見るなり顔をそむけてなみだをかくしましたのでめったにないことでござりますから何かあったのかとおしずにききましたら姉さんはもう知っていますというのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...そういう風におしずはとかく粋(すい)をきかせて先ばしりをするくせがあるのでござりまして元来が苦労性なのでござりましょうか若い時分から取りもちの上手な老妓(ろうぎ)のようなところがあったのでござりますが考えてみればお遊さんに身も心もささげるために生れて来たような女でござりましてわたしは姉さんの世話をやかせてもらうのがこの世の中でいちばんたのしい...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...「御徐(おしずか)に!」斯く云いたい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」「夜どおしずっとだよ...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...おしずまりになるのを待っていたが...
久生十蘭 「奥の海」
...ママは庭へ顔を向けたままスヤスヤとおしずまりになっていた...
久生十蘭 「だいこん」
...第四十四 肥前の押鮨(おしずし)鮨と申せば普通の海苔巻(のりまき)や五目鮨は夏の巻の本文に委(くわ)しく出ておりますからここには変ったものを出しましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...おしずかにお越しくださいませ...
室生犀星 「津の国人」
...」「おしずかにお寝みあそばせ...
室生犀星 「津の国人」
...「おしずまり下さい」と甲斐が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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