...一語一語おさえつけるように...
梅崎春生 「桜島」
...念のために右の手くびをおさえてみたが...
江戸川乱歩 「影男」
...賢二君たちの頭をおさえていた手をはなしました...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...轡をおさえていた者が手を離した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いきおい理科的精神をおさえることになり...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...二人をおさえつけてしまったのだ...
サキ Saki 妹尾韶夫訳 「第三者」
...取りおさえて下さい...
太宰治 「グッド・バイ」
...楽しき粗布(あらぬ)に引きかえて憂いを包む風通(ふうつう)の袂(たもと)恨めしく――せぐり来る涙をハンケチにおさえて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...棺に向って飛びついた角之助をおさえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...三四郎の額をおさえた...
夏目漱石 「三四郎」
...蒲団の裾をジタジタとおさえてそっと又...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...じっと自分の乳房をおさえていると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...切(せつ)ない胸のうちをおさえかねながらも...
火野葦平 「花と龍」
...するととつぜんわたしがかれの角にとびかかってつなをおさえるまもないうちに...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...昔のこと思い出して……そいで父のこと――(言っている内に又泣き出す)鶴 (少しおさえた声で金吾に)いえね...
三好十郎 「樹氷」
...そこにはその流布をおさえる法令の禁止も強制も全くなくなるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...右手で左の肱のあたりをおさえていた...
山川方夫 「その一年」
...と目と目でお十夜をおさえている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索