...分を踰(こ)えたる衣服の奢(おごり)は國法の許さゞるところなるぞ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...酒は住職のおごりとなし...
井上円了 「おばけの正体」
...楠殿が高時の酒(さけ)九献(こん)肴(さかな)九種(しゆ)を用ゆるを聞いて驕奢(おごり)の甚だしいのを慨嘆したといふは...
内田魯庵 「犬物語」
...厳冬(げんとう)には炬燵(こたつ)を奢(おごり)の高櫓(たかやぐら)と閉籠(とぢこも)り...
三文字屋金平 「為文学者経」
...先祖より譲られた財産によって神経筋肉ともに劣った者がおごり栄え...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...「まだ好い女と言うてくれなはつて、」「さうだす、綺麗な姉さん言いなはりやつたわ、おごりなさい、」秀夫もしかたなしに笑つてその女の潤みのある眼をちらと見て、どうもをかしいすこし間を置いて見るとあんなに違つて見えるものかと思つたが、それにしても輪郭の好いみづみづした顔に見えたのは不思議だと思つた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...おごりなさい」秀夫もしかたなしに笑ってその女の潤(うる)みのある眼をちらと見て...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...ある時仏にも供え看護婦をもおごり...
徳田秋声 「縮図」
...甘えるような驕慢(おごり)と...
徳田秋声 「爛」
...もしこの男にして一家の驕奢(おごり)を図(はか)り...
新渡戸稲造 「自警録」
...千種殿と文観僧正のおごりと色ごとのことが...
蜷川新 「天皇」
...浜へ潮垢離(しおごり)をとりに行っていた土佐船の長平が...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...精一杯のおごりをやってのけたという訳ですねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ああ無敵艦隊! その名はおごりにおごった名だ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...是れは最上の奢(おごり)で容易に出来兼ねるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そろそろ女の名前を聞かせてくれ」レックミア侍従が少しもおごり高ぶることなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
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山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...萱野はもう一つのおごりになりかけている...
柳田国男 「母の手毬歌」
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