...木立(こだち)を見れば沙門等(しやもんら)が野邊(のべ)の送(おくり)の營(いとなみ)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「おい、おおくりしよう...
海野十三 「火薬船」
...八鹽のいでゆにて我におくりたる團扇なり...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...幾人(いくにん)かの兵隊が岬からもおくり出された...
壺井栄 「二十四の瞳」
...はなたれもしだいおくりと...
壺井栄 「二十四の瞳」
...やがて野辺(のべ)のおくりをもなさしめ玉ひけり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...余は其風情ある後姿を見おくりながらかういふ閑寂の境地に豆や稗を作つて居る百姓は幸であると思つた...
長塚節 「松蟲草」
...縮め賃は小為替(こがわせ)にて此方(こなた)より御送(おんおくり)可申上候(もうしあぐべきそろ)とあるのさ」「なるほど迂濶(うかつ)だな」と主人は己(おの)れより迂濶なものの天下にある事を発見して大(おおい)に満足の体(てい)に見える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お触れがある定めになっております」「なるほど……差しおくりの日がきまったのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...御無理でございましょうが御順にお膝おくり下さい...
宮本百合子 「ありがとうございます」
...おくりものの第一...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私におくりものとしての言葉をやろうと思うが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分への特別なおくりものとして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ユリがてけてけあすこ迄行っての上のおくりものと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...明了軒の諡(おくりな)が系譜には運海と書してあつたのに...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...誰にも邪魔をされずに余生をおくりたいのだ」おけいは俯向(うつむ)いたままそっと頷(うなず)いた...
山本周五郎 「追いついた夢」
...なんのために、生涯、日蔭におくり、自らの魔夢にうなされ、こんな万年床の主(あるじ)になって終るのかと――刑部はまたも、ぐちになる...
吉川英治 「大岡越前」
...酌(く)んでおくりゃれ」事実...
吉川英治 「新書太閤記」
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