...外見由来最大の臆病者(おくびょうもの)ほど最大の勇者に見えるものはない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...あの自信のない臆病(おくびょう)な男に自分はさっき媚(こ)びを見せようとしたのだ...
有島武郎 「或る女」
...尻拭(しりぬぐい)組と一緒じゃ御免を蒙(こうむ)る」五艦隊司令長官「臆病(おくびょう)組というのも入れておいて貰いたいね...
海野十三 「諜報中継局」
...おくびょうもののノロちゃんや...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...こんなおくびょうなことではだめだと...
江戸川乱歩 「大金塊」
...患者(かんじゃ)の臆病(おくびょう)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...スコブル臆病(おくびょう)ナノデアルガ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...彼はそれほど臆病(おくびょう)なくせに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして自分の臆病(おくびょう)さを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...臆病(おくびょう)な悟浄よ...
中島敦 「悟浄出世」
...太子は音に聞えた臆病者(おくびょうもの)だぞ...
中島敦 「弟子」
...変に臆病(おくびょう)になってしまって僕は何度か大名風(だいみょうふう)な門前を行ったり来たりしたが...
林芙美子 「魚の序文」
...わたしはおくびょうにならずにはいられなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...臆病(おくびょう)のためかも知れないよ...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...臆病(おくびょう)であったと言われることを不名誉だと考える必要もない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自身の臆病(おくびょう)さも口惜(くちお)しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...臆病(おくびょう)でない者が選ばれて来たのか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わが臆病(おくびょう)なる心は憐憫(れんびん)の情に打ち勝たれて...
森鴎外 「舞姫」
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