...この正月頃から臆病(おくびょう)な大学生山名国太郎にすっかり魂を打ち込んでしまったのだから――...
海野十三 「白蛇の死」
...非常な臆病者(おくびょうもの)が登場し...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そんな臆病者(おくびょうもの)ではございませんわ」小雪の抗弁を聞き流して...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...自分で自分の臆病(おくびょう)あざわらうようになるなんて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...何(なん)の臆病心(おくびゃうごゝろ)!ロレ まゝ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...(おくび)にも出さなかったが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...世間をあざけってはいるがその世間にたいしてむしろ臆病(おくびょう)だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時々は目をつぶつて遠慮(ゑんりよ)なく(おくび)をした後(のち)...
永井荷風 「すみだ川」
...戦士は臆病(おくびょう)になり...
中島敦 「文字禍」
...悪きことは豺(さい)を見て戦(おのの)く臆病心(おくびょうしん)にあるのだから...
新渡戸稲造 「自警録」
...「ぶうんぶん! ぶぶ! ぶぶ! ぶうんぶん!チップルチンの あたりを ゆけばぶうぶうブタの むれに であうきいろの おくびに きいろい おけつ!やつらは チップルチンの あたりではいちばん ぶうぶう なくブタよ...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「きたりすナトキンのはなし」
...あの臆病(おくびょう)にそんなことができるはずはありませんがね」と母は笑った...
牧野信一 「地球儀」
...おくびにも出さずにカクストン氏の後に従った...
松本泰 「日蔭の街」
...それほど臆病(おくびょう)な自分ではなかったはずであるがと悲しんだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若いの」「焼酎(しょうちゅう)はだめだ」房二郎は自分のおくびの酒臭さに眉をしかめた...
山本周五郎 「へちまの木」
...妙に心を臆病(おくびょう)にさせる...
吉川英治 「江戸三国志」
...(おくび)にもそれを告げず...
吉川英治 「私本太平記」
...良人(おっと)の素志(そし)を励ましたことなどは――彼女自身はおくびにも語ったことはないが...
吉川英治 「新書太閤記」
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