...たとい(おくび)が葱臭(ねぎくさ)かろうが...
泉鏡花 「婦系図」
...おくびょうなちんぴらどもだな...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...もっと臆病(おくびょう)だね...
太宰治 「新ハムレット」
...今まで嘗(かつ)てそんな話をおくびにも出しはしませんでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...出すといえばおくびも惜しむ叔母(おば)の性質を知れる千々岩は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そこから過度の臆病(おくびょう)さが生まれたのであって民事的伝統としては七月十四日(一七八九年)を有し軍事的伝統としてはアウステルリッツを有する人民にとっては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さすがの長吉も自分は何故(なぜ)こんなに気まりを悪がるのであろう臆病(おくびょう)なのであろうと我ながら可笑(おか)しい気にもなった...
永井荷風 「すみだ川」
...その出来栄(できばえ)を批評することさえ出来ないほど臆病(おくびょう)で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...お小夜はおくびにも出さなかったから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...智慧があるほど臆病(おくびょう)である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...部屋にとぢ籠(こも)つて人に面(おもて)の合はされぬ臆病(おくびやう)至極の身なりけるを...
樋口一葉 「たけくらべ」
...ある朝酒月が宿酔(ふつかよい)の(おくび)で咽喉を鳴らしながら噴水の傍を通りかかり...
久生十蘭 「魔都」
...「臆病(おくびょう)だなア...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...來(く)れば臆病(おくびやう)な顫(ふる)へ聲(ごゑ)』『それは私(わたし)が子供(こども)の時(とき)に...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...俄な臆病風(おくびょうかぜ)とは何事か」「たとえ飽浦(あくら)の佐々木党が...
吉川英治 「私本太平記」
...おくびにも口に出さなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...おくびにもそれを洩らしたことがない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...大胆だ」「怖(こわ)い?」「怖くもないが」「臆病(おくびょう)な人...
吉川英治 「松のや露八」
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