...例えば「敏感な」と云う言葉の一面は畢竟(ひっきょう)「臆病(おくびょう)な」と云うことに過ぎない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...敵には臆病(おくびょう)な彼も...
芥川龍之介 「偸盗」
...そんなことはおくびにもださず...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...おくびょうもののノロちゃんは...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...稚児サン騒ぎなぞ気(おくび)にも出さなくなった今に至って私一人は俄然(がぜん)として稚児サンのよさに覚醒(めざ)め...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...臆病蟲(おくびょうむし)に憑(つ)かれたと云うものだ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そこを上ろうとする時に臆病(おくびょう)な方が後(あと)になった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...――威勢のよい大言壮語のもとにある深い臆病(おくびょう)心...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...強請(ゆすり)がましい様子は噫(おくび)にも出さなかった...
夏目漱石 「道草」
...噫(おくび)にも出さなかった...
夏目漱石 「門」
...それだけ多く臆病気(おくびょうけ)がつく...
新渡戸稲造 「自警録」
...おくびにも出ませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臆病(おくびやう)らしい佐太郎もすつかり勇氣づいて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――結局おれは臆病(おくびょう)で退屈な人間にすぎなかった...
山本周五郎 「竹柏記」
...おくびをしてから云った...
山本周五郎 「やぶからし」
...(おくび)にもそれを告げず...
吉川英治 「私本太平記」
...彼が今日までおくびにも出さない秘密を...
吉川英治 「増長天王」
...明治になってから以後は、旗岡剛蔵と変名して、東京警視庁の巡査を拝命し、自分が桜田事変に加わっていた一浪士であるなどという事は、(おくび)にも、人に語った例がない...
吉川英治 「旗岡巡査」
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