...猫の子問答のおかしさに耐(た)えられなくなって...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...彼女はいかにもおかしさに堪えられないと云ったようにいつまでも笑い続けるのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...眠っていらっしゃるし………どうなさったのかと思いましたわ」と夫人はおかしさをこらえながら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...ソロバンのおかしさが少しも通じなかった...
豊島与志雄 「自由人」
...その恰好(かっこう)のおかしさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰もおかしさがおさえきれなかったのである...
火野葦平 「花と龍」
...それがいっそう皆のおかしさをそそり立てた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...私たちの散歩、夜の散歩で、あの本郷の三角路の角の店へ行ったことがあったでしょう? あのときのうれしさ、おかしさ、いろいろ思い出して、何かそこに共通な面白さ、愉快さを感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――世間では終戦と言う日本語のおかしさと...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...主人はおかしさよりも気支(きづか)わしく「それでは腹部ばかり膨満(ぼうまん)して身体(しんたい)が発達しまい」大原「勿論(もちろん)さ...
村井弦斎 「食道楽」
...とうとう」おかしさを抑えて...
吉川英治 「脚」
...苦痛も見得(みえ)も何物も顧(かえり)みる暇(いとま)はない――片足を無理に急がすおかしさはその時かえって涙ぐましいものだった...
吉川英治 「剣難女難」
...人間喪失の憤りを伴う割り切れないおかしさともいえる感情だったが...
吉川英治 「私本太平記」
...そのうしろすがたのおかしさに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...わけもなくおかしさを共にしてしまうのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...おかしさを禁じえなかったが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...運というサイコロは」――なんだか彼はおかしさがこみ上げてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おかしさを感じてくるところであるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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