...しばらくはおかしさに腹をかかえて...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...これにも一種異様のおかしさをこらえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そぞろに自分ながらおかしさがこみ上げて来るもののようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...普通の島民の顔に見られる・あのとぼけたおかしさがまるで無い...
中島敦 「環礁」
...おかしさをこらえながら...
火野葦平 「花と龍」
...うそのようなおかしさがこみあげてきて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...おかしさをこらえて顔をあかくして...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...わだかまりのないおかしさを感じた...
水上滝太郎 「果樹」
...自分のために一寸おしゃれした気になって大いにはりきっているのを御覧になるおかしさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...主人はおかしさよりも気支(きづか)わしく「それでは腹部ばかり膨満(ぼうまん)して身体(しんたい)が発達しまい」大原「勿論(もちろん)さ...
村井弦斎 「食道楽」
...さうでせう! お母さん?」お母さんは何にも御存じないのでおかしさうにお笑ひになりました...
村山籌子 「お鍋 と おやかん と フライパン の けんくわ」
...とうとう」おかしさを抑えて...
吉川英治 「脚」
...姫はなにか羞恥(はじら)い顔におかしさを紛(まぎら)せている姿だった...
吉川英治 「私本太平記」
...おかしさを怺(こら)えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...時に余りなおかしさには...
吉川英治 「新・水滸伝」
...純友と、友達だといえば、あの忠平が、きっと、眼を白黒させて、以後は貴様にも、一目(もく)措(お)くに、ちがいないから――)小次郎は、今、その言葉を思い出して、その言の適確さに、おかしさを、かくしきれなかった...
吉川英治 「平の将門」
...余り長い顔が長くなるおかしさに...
吉川英治 「年譜」
...吉野の紅梅よりも濃い唇がおかしさを噛みこらえながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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