...決しておかしくはないだろうと思われた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...今夜はそんなにおかしくはないと言ったけれど...
鈴木三重吉 「千鳥」
...ヤミからヤミもおかしくはない...
高見順 「いやな感じ」
...黙っていたら却(かえ)っておかしくはないかとも思えたからであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おかしくはないが全くなんの情味もないものに思われた...
寺田寅彦 「沓掛より」
...おかしくはない、古来人跡の未(いま)だ至らなかったところへ、はじめて人間が足跡をしるすのだから痛快である、征服の文字はいっこうさしつかえがない、という者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...おかしくはないか? 「声の島」と「放浪の女」とを加えてはどうかと思う...
中島敦 「光と風と夢」
...ちっともおかしくはないのである...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...誰から云ったっておかしくはないはずだ」「そりゃ世話をする方から云えばそうだろう」「じゃ君は何か僕に対して不平な事でもあるのかい」「不平はないさありがたいと思ってるくらいだ」「それじゃ心快(こころよ)く僕の云う事を聞いてくれてもよかろう...
夏目漱石 「野分」
...御供へ言い付けていなすったようでございます」「日が暮れてから寺詣りか」「ヘエ――」「少しおかしくはないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そりや少しおかしくはないかね」3「どうして?」「こりや君の方が詳しいはずだが...
浜尾四郎 「殺人鬼」
...大学になくたってちっともおかしくはない存在なんだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...霊魂が脳から発して全身を貫流するというのも、おかしくはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分を公表して人々に知らせようと望むのはおかしくはないであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これも中世の人の名乗で決しておかしくはないのである...
柳田國男 「地名の研究」
...これはまだ注連(しめ)の内という祝いの日のうちなのだからおかしくはない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...というのは少しおかしくはないだろうか」「貴方はわざとわからないふうをしていらっしゃる」「なにをです」「私がなぜ貴方の御意見をうかがいに来たかということをです」「伊東どのはなにかお考え違いをしておられるようだ」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...人が見てもおかしくはないはずだろう」「だって女だもの...
吉川英治 「江戸三国志」
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