...それにもかかわらず農場と名のつくところがあるのはおかしい...
海野十三 「三十年後の世界」
...おかしいぞ...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...おかしいなと思っているうちに...
太宰治 「人間失格」
...(おかしいなあ、狐(きつね)につままれたと云うことを云うが、狐にでもつままれたろうか)その時ふふうと云うような何物かが鼻の端(さき)で息をするようなけはいがした...
田中貢太郎 「馬の顔」
...洋服ぢやおかしいから...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...何うして斯様な処に来たの? ……可笑(おかし)いじゃないか...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...まだ初産(ういざん)のような騒ぎをしている叔母の様子がおかしかった...
徳田秋声 「足迹」
...お雪は、その時の嘉七の言葉と顔付がおかしいといって、ころげるほど笑いましたが、今もそれを思い出すと、ひとりおかしくなって、おかしくなって、ことに嘉七の額が少しおでこだものですから、額で受けらあという言葉が一層利(き)いたので、今も湯槽(ゆぶね)の中でその思出し笑いが止まらないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...おかしいことには...
中里介山 「大菩薩峠」
...まったくおかしいくらいそれぞれに違っている...
中島敦 「悟浄歎異」
...考へをおかし下さいませんでせうか...
中原中也 「その一週間」
...吹矢を射た空家の窓に赤い布が下がっていたのはおかしいじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺はおかしな奴だし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...いかな物ずきでもしわくちゃなはげおやじに……ウフフフフフおかしい様な気もするワ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...面白おかしく描き出している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そう思うと可笑(おかし)くなって...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...――ああ、おかしい、ああおかしい」ひとり手を打って笑う者は禰衡だけで、あまりな豪語と悪たいに、満堂激色をしずめて寂としてしまった...
吉川英治 「三国志」
...頭領(おかしら)をうたすな」と...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索