...その他(た)に就(つ)きて大凡(おおよそ)の事(こと)が漸(ようや)く会得(えとく)されるようになりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...たちまち彼の口の中へ一攫みの塩を押込んだようにおおよそ彼の顔じゅうで皺の出来るところは皆皺が出来た...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...またおおよそ神によりて生まるる者は世に勝つ...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...おおよそ六十名もありますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そのおおよその時期はよし推測し得られるとしても...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...それでもおおよその桁数(けたすう)としてはむしろ最悪の場合を示すものではないかと思われる...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...そうして多くの草の全体重と花だけの総体重との比率にはおおよそ最高最低限度がありそうな気がしてこれも何かわれわれのまだ知らない科学的な方則で規定されているのではないかという気がするのである...
寺田寅彦 「高原」
...尤(もっと)もこの頃人の話で大凡(おおよそ)こんなものかくらいは解ったようだが元来西洋の音楽などは遠くの昔バイオリンを聞いたばかりでピアノなんか一度も聞いた事はないからなおさら駄目だ...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...「事件の筋はおおよそ把握できている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...かの北狄(ほくてき)蛮人が鉄剣快馬、ローマ帝国を蹂躙(じゅうりん)しついに封建割拠の勢いを馴致(じゅんち)し、君主・臣僕の制度をなして、欧州全土に波及せしめしより以来、第十九世紀の今日に至るまで、おおよそ四、五百年の星霜を経歴し歩々一歩を転じ、層々一層を上り、知らず識らず今日に至れり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...大凡(おおよそ)物はその好む所に聚(あつま)る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...しかし人々の話でおおよそは察せられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ナタン夫人はアントアネットの献身的な生活をおおよそ見てとった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おおよその見当ぐらいは付くだろう」「それが親分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただおおよそだけを承っただけでまいりました」と言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一〇我々にはまだおおよそは判(わか)っていても...
柳田国男 「木綿以前の事」
...おおよそ定(き)まった季節があった...
柳田国男 「山の人生」
...おおよそ三段にわかれて...
吉川英治 「新書太閤記」
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