...依怙贔屓(えこひいき)なく...
太宰治 「秋風記」
...どうも西洋人の教師は日本人の生徒に対して一種のえこひいきがあるようです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...えこひいき―――そう云って悪ければ先入主とでも云いましょうか? つまり彼等は西洋人臭い...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...依怙贔屓(えこひいき)でない程度で...
徳田秋声 「仮装人物」
...「えこひいきな判断をなすつてはいけません」とエミリアンはいひました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...火には依怙贔屓(えこひいき)というものが絶対にないではございませんか...
中里介山 「大菩薩峠」
...どつちも依怙贔負(えこひいき)なしつち處(とこ)だ」相手(あひて)は得意(とくい)に成(な)つて云(い)つた...
長塚節 「土」
...――シューバルさんは不公平です! シューバルさんは外国人にえこひいきします! シューバルさんは火夫たちを機関室から出して便所掃除をさせました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...それでもアラムハラドはそんなに偉(えら)い学者でしたからえこひいきなどはしませんでした...
宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」
...彼奴(あいつ)は依怙贔負(えこひいき)ばかりしてしようがないなぞと彼奴呼(あいつよば)わりをする人がある...
村井弦斎 「食道楽」
...我々は宗教の争いに際して「いずれの側にも属しない・えこひいきのない・一人の判断者を必要とする」と言うが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...えこひいきして美味(うま)い物を遣(や)るとか...
山本周五郎 「はたし状」
...正義を行うのに冷静でえこひいきもせず...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...軍功を依怙贔屓(えこひいき)になし...
吉川英治 「三国志」
...依怙贔屓(えこひいき)だと仰せられるか...
吉川英治 「親鸞」
...座主の依怙贔屓(えこひいき)から...
吉川英治 「親鸞」
...頼朝もずいぶん依怙贔屓(えこひいき)の強い方の人である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...僕の殺して来た獣の肉はえこひいきなしに皆に分けてもらいたい...
吉田甲子太郎 「負けない少年」
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