...でその蘊蓄(うんちく)も専門家に譲らぬほどだった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その故は何かというに『鶉衣』の思想文章ほど複雑にして蘊蓄(うんちく)深く典故(てんこ)によるもの多きはない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...そのとき途中で雲中(うんちゅう)の北方を戍(まも)る衛兵(えいへい)らに会い...
中島敦 「李陵」
...このありあまる国学の薀蓄(うんちく)を傾けて敵討物を書けばどんなに受けるかしれない...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...つまり元禄の佳句には蘊蓄(うんちく)多く...
正岡子規 「俳諧大要」
...今夜は一つ大いに蘊蓄(うんちく)を傾けて見せるぞ」週一回...
「海流」
......
山口芳光 「街のシルヱツト」
...用から先に片付けたらどうなのさ」「せっかく蘊蓄(うんちく)を傾けようと思うとこれだ...
山本周五郎 「新潮記」
...社長はそのちょび髭と秘密文書による蘊蓄(うんちく)をもっぱら妻君に提供したものだろう...
山本周五郎 「陽気な客」
...二人とも最初は林技師の蘊蓄(うんちく)の物凄いのに仰天して膝を乗出して傾聴していたものであったが林技師大得意のスカンジナビヤ半島談あたりからポツポツ退屈し初めたらしく...
夢野久作 「近世快人伝」
...軍学の蘊蓄(うんちく)は当代屈指のひとりと数えられ...
吉川英治 「黒田如水」
...雲長(うんちょう)にも聞かせて...
吉川英治 「三国志」
...大いにここで蘊蓄(うんちく)を語れ...
吉川英治 「三国志」
...この一書を見ても丞相の蘊蓄(うんちく)のほどがうかがえましょう」張松はわらって...
吉川英治 「三国志」
...かれが学力の蘊蓄(うんちく)をかたむけて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...範宴どのの求められるほどの蘊蓄(うんちく)がこちらにあるかないかは知らぬ」と謙遜(けんそん)した...
吉川英治 「親鸞」
...蘊蓄(うんちく)があって...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...雲中(うんちゅう)の大殿(おおとの)「はい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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