...うわべに落ち着きを見せなければならないと思いながら...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...うわべは何気なさそうに立ち働き...
太宰治 「新釈諸国噺」
...いつも自分から視線をはずしておろおろしているヨシ子を見ると、こいつは全く警戒を知らぬ女だったから、あの商人といちどだけでは無かったのではなかろうか、また、堀木は? いや、或いは自分の知らない人とも? と疑惑は疑惑を生み、さりとて思い切ってそれを問い正す勇気も無く、れいの不安と恐怖にのたうち廻る思いで、ただ焼酎を飲んで酔っては、わずかに卑屈な誘導訊問(じんもん)みたいなものをおっかなびっくり試み、内心おろかしく一喜一憂し、うわべは、やたらにお道化て、そうして、それから、ヨシ子にいまわしい地獄の愛撫(あいぶ)を加え、泥のように眠りこけるのでした...
太宰治 「人間失格」
...うわべはいかにも嬉しそうにして見せるけれども...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...うわべは矢張友達のようにしていましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...うわべはいつでも私の方から手エ出した形にさされてたいう気イしますねん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...表面(うわべ)ばかりの悲嘆や……厭(いや)ですわ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ああいう人たちは表面(うわべ)だけ変なことをしてみたがるものだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...神は人のうわべをとり給わずである...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お前と私の似ているのはほんの表面(うわべ)だけで...
堀辰雄 「菜穂子」
...うわべでは判断しません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...表面(うわべ)は広がっていて...
室生犀星 「不思議な国の話」
...どうかよいうわべをつくろってでもわたしを欺いてくれるようにと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして胴の上縁(うわべり)は離(はな)れ山路(やまみち)であッさり囲まれ...
山田美妙 「武蔵野」
...静養させるは表面(うわべ)の口実...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...うわべはどこまでも柔和(にゅうわ)にみせて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お綱がうわべにまとっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...正直にうわべに出しているか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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