...そこで上辺(うわべ)はさも嬉しそうに...
芥川龍之介 「犬と笛」
...少(すくな)くとも表面(うわべ)には大(たい)そう幸福(こうふく)らしい生活(せいかつ)を送(おく)っていました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...下心(したごころ)あるうわべだけの行為ではなく...
海野十三 「超人間X号」
...よし外面(うわべ)だけの紳士にせよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そして表面(うわべ)だけやさしくしながら...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...うわべはただ話が面白いような顔をしていました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...親御様も上部(うわべ)はとにかく...
永井荷風 「榎物語」
...内容の保険をつけた気なのかな」「あなた方のほうと違って文学書だから」「文学書だから上部(うわべ)を奇麗にする必要があるのかね...
夏目漱石 「虞美人草」
...上部(うわべ)にあらわれた言葉のやりとりはただこれだけに過ぎなかった...
夏目漱石 「行人」
...それで上部(うわべ)だけはどこまでも理想通りの人物を標榜(ひょうぼう)致します...
夏目漱石 「創作家の態度」
...子供の時からの仲を表面(うわべ)だけ続けているといった方がよかったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うわべばかりの贋(まが)いものであったとしても――薄い霞のように消えてゆく最後の瞬間までも...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「つまり少し手入れをなさらないせいで――うわべのことを気になさらないせいですな...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...うわべだけの華麗(かれい)さに充たされながら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...うわべにこそ出しませんが...
吉川英治 「江戸三国志」
...水のうわべのみを見...
吉川英治 「新書太閤記」
...お綱がうわべにまとっている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「道々しくうるはしきは皆いつはれる上面(うわべ)のことにて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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