...うわの空に歩いている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...うわの空で聞いていたが...
大阪圭吉 「闖入者」
...オリヴィエのうわの空の眼つきを見ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...うわの空で返事をしてみただけのものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...心からお奨めするのでございます」話しながらもうわの空であった...
林芙美子 「帯広まで」
...うわの空でつけ加えた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼氏の大叔父と私の祖父はお互い良く知ってるよ」「同郷人だと知って嬉しいわ」伯爵夫人はうわの空で答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ありがとう」うわの空でいって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...うわの空の返事ばかりしているので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...けれど私は気持が悪くて爪磨きなぞうわの空でした...
三浦環 「お蝶夫人」
...どこかうわの空の口調で返事をした...
山川方夫 「演技の果て」
...うわの空に出る一言一句とも思われません...
吉川英治 「江戸三国志」
...うわの空の顔を持ちながら...
吉川英治 「私本太平記」
...うわの空ではだめだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...うわの空に外(そ)らしているという顔でもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...春秋のうわさも実はうわの空なのだった...
吉川英治 「親鸞」
...左様か」うわの空な返辞なので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ルピック夫人は、うわの空で、真っ先に断念する...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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