...「外面(うわつら)だけで人のする事をなんとかおっしゃるのは少し残酷ですわ...
有島武郎 「或る女」
...上面(うわつら)ともなく...
泉鏡花 「海の使者」
...上面(うわつら)ばかりな人世...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...その理解のしかたも極めてうわつらのものではあったが...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...観察力の乏しい人は何を見てもただほんの上面(うわつら)を見るというまでで...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...うわつらだけを知らん面(かお)をして見て置く分にはいいとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは上面(うわつら)の礼式にとどまる事で...
夏目漱石 「私の個人主義」
...「それゃ表面(うわつら)のこった...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...紛々(ごたごた)と目まぐるしく心の上面(うわつら)を過ぎて行く...
二葉亭四迷 「平凡」
...それから上面(うわつら)でするような...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...わずかにその表皮(うわつら)をなでてゆくに過ぎない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その表面(うわつら)を掻きまわすだけではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ザッと患者の表面(うわつら)眺めて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...上面(うわつら)に出すものではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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