...うろ覚えの一句を思い出した...
芥川龍之介 「上海游記」
...うろ覚えの独言(ひとりごと)を言ってね...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...うろ覚えながら確(たしか)に記憶に残ると言われる...
泉鏡花 「海神別荘」
...うろ覚えの道を、医師がさきだちにて車の轍(わだち)を慕って来たのが、昼さえ人の足跡なき上野村大字(おおあざ)宇留野の山奥にて、宇留野原と称する所に一枚のむしろあり...
井上円了 「おばけの正体」
...うろ覚えに記憶いたして居りますが...
太宰治 「右大臣実朝」
...うろ覚えに思い出される...
谷崎潤一郎 「鍵」
...その軍治が兄の歌をうろ覚えに声だけは高く唱ひながら...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...うろ覚えの河沿ひの道を歩いて行つた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...Kは青年時代に通つたうろ覚えの路を川に添つたり崖に添つたりして歩いた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...年代記のうろ覚えを頭の中で繰りひろげてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...韻脚(いんきゃく)もうろ覚えにしか覚えていないものが何を苦しんで...
夏目漱石 「思い出す事など」
...――うろ覚えに私も覚えて居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二ツ三ツうろ覚えのウオーズオースやテニソンでは...
牧野信一 「鏡地獄」
...うろ覚えだから誌すのは遠慮しておくが...
牧野信一 「推賞寸言」
...そうなると親たちはうろ覚えの中から...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...繁次はその二人をうろ覚えに覚えていたので...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...うろ覚えではあるが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...およそのうろ覚えで受け取って行ったのは...
吉川英治 「剣難女難」
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