...うろ覚えですから間違かも知れませんが...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...うろ覚えの独言(ひとりごと)を言ってね...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...うろ覚えなら知っているんですか」検事は急迫した...
海野十三 「地獄の使者」
...うろ覚えの華厳経の言語(ことば)など引張り出して色々頼んでみたが...
薄田泣菫 「茶話」
...うろ覚えの南部ヘレス産の黄葡萄酒・北部リオハ産の赤葡萄酒なんかと...
谷譲次 「踊る地平線」
...うろ覚えに思い出される...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ただうろ覚えの古い風説や讒誣を種にしゃべりだしただけの話である...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そういえばこの入口が何だかうろ覚えのあるような道だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...うろ覚えの字さえそのままで少しも気にかからなかった...
夏目漱石 「明暗」
...うろ覚えの伊太利(イタリー)の小唄を...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...此のうろ覚えで出て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そんなうろ覚えに覚えている詩篇の文句なんぞまで思い出して自分自身に云ってきかせるが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...うろ覚えだから誌すのは遠慮しておくが...
牧野信一 「推賞寸言」
...こちらもほんのうろ覚えで...
山本周五郎 「いさましい話」
...「――うろ覚えだが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「わたくしのはうろ覚えで...
山本周五郎 「風流太平記」
...幼時のうろ覚えには...
吉川英治 「私本太平記」
...幼い時のうろ覚えだし...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索